水野の図書室
Diary目次|過去を読む|未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
「七つの危険な真実」(新潮文庫)最後の作品になりました。『眠れる森』は、 「小説新潮」2003年7月号に『語り女(め)たち』として掲載されたそうですが、 『眠れる森』の方が断然好きです。『眠りの森』ではなく『眠れる森』。この 芒洋とした空気感は北村薫らしいミステリアスで優しい雰囲気を醸し出して います。
ストーリーは、不眠症の画家の展覧会に行って来たところだという女の話 から始まります。その絵は、不眠症の人の見る夢のようだと……。
どこまでが夢なのか、よくわからないまま読み進むのは不安なはずなのに、 すべてを誰かにゆだねたように安らかで。。この気持ちはいつかどこかで ……と思い巡らして気づきました。そうそう、『水に眠る』(文春文庫)です。 (2002.4.4記)あれを読んでからお風呂に入ると、ああ、このことねと感激した ように、『眠れる森』を読んだあとは、眠りに落ちる、その瞬間が愛しくて。 眠くなったときは、何も考えずに、このまま、フッと眠りたい。。
相変わらず、全く個人的な感想をつらつら書いて、昨日3周年を迎えました。 いつも、拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。 これからも、どうぞよろしく。
|