水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2005年05月05日(木) 永井するみ『ウイークエンド・ハウス』

別荘で何かが起きる──。
別荘に集まる男と女たちに漂う空気は、キラキラとゴージャスで、めくるめく
ような淫靡さで……とくると、森瑤子の濃厚な世界になります。

永井するみは、清純派(なつかしい響き)なので、めくるめくは、ありません。
森瑤子なら、情熱の嵐吹きまくる激しい描写に移るところで、永井するみは、
恋人たちに、あとはおまかせ状態にしちゃうんですよ〜。
ラブシーンを書くのが照れ照れで、恋愛小説が書けないと悩んでいる人には、
ものすごーく参考になると思います。あ、こういう方法があるのか!ってね。

おっと、すみません。『ウイークエンド・ハウス』のことを話すんでした。
知鶴と森クンは、上司の広瀬さんが週末を過ごす蓼科の家に誘われます。
ウイークエンド・ハウスで何が起きるか・・それは、読んでのお楽しみ!
ハラハラした分、ほのぼのします。森クンが、“いいひと”から、一歩前進し、
頼もしくなりました。


水野はるか |MAIL
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