水野の図書室
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2005年09月04日(日) 山田詠美『MENU』

詠美さま(特別な思いいれのある人だけ、“さま”なんです)、久しぶり!
9月→恋愛小説読みたい→詠美さま!と、我ながら、シンプル脳です。

まだ読んでなかった「姫君」(文春文庫)、文庫版カバーイラストが、新垣仁絵、
って、あのSPEEDの仁絵ちゃんではありませんか!結構上手いね〜♪
解説が、金原ひとみにもびっくりで、解説から読んでしまいましたよ。

山田詠美の衝撃的デビュー作、「ベッドタイムアイズ」には、目がテン状態で
したが、金原ひとみの「蛇にピアス」は、タイトルだけで引いちゃってました。
解説読んだら、意外に共感するところがあって、そのうち、蛇の方も読んで
みようかという気持ちになりました。描写の激しさに驚いて終わらせるのは、
つまらないですね。作家の描きたいものは、その激しさの向こう岸にあるので、
がんばって、活字の海を泳いでいかないと。笑

そこで、「姫君」。5編の短編集なんですが、最初の『MENU』から激しいです。
全編荒波かどうかわかりませんが、『MENU』の書き出し、ぶっ飛びます。
母が首を吊ったのを見つけたときの思い出からです。ぼくは、5歳……。
その後、伯父夫婦に引き取られたぼくは──。

小悪魔なのか純粋なのかわからない義理の妹とぼくのやりとりに、ハッと
させられます。地球を失くす方法……なるほど。。思いもよりませんでした。


水野はるか |MAIL
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