水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2006年03月03日(金) 北方謙三『男の小道具』

これは、短い。コーヒーが冷めないうちに読み終えてしまいます。
そして、巧いですねぇ。隙がなくて、ツッコミどころが見当たりません。

あえて言うなら、、男の小道具=葉巻って、、そ、そうなんですか?
上司が葉巻喫ってたら……ぜんぜん想像できません。
北方謙三ぐらいじゃないですか?葉巻が似合う人。他は、ゴルゴ13?笑
まわりに葉巻を喫うような人がいないから、葉巻の匂いがわかりません。
でも、だからこそ、想像力が刺激されて、一層楽しめます。

ストーリーは、21歳の女子大生とつきあう50過ぎの作家の元に、彼女と別れて
ほしいと若い男がやって来て……。ん?んんーん?実話?
じゃないですよねー。妙なリアリティーを感じます。北方流哲学をベースに
語られる男と女の関係。女の心理も、、よくご存知で。北方先生。

「闇に香るもの」(新潮文庫)第五話は、確かに香ります。右脳がモワッ!


水野はるか |MAIL
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