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2002年08月23日(金)
(T-T )大好きな患者様との悲しいお別れ

8月22日22時34分、私の1番のお気に入りの患者様がお亡くなりになりました。
6ヶ月間、人工呼吸器をつけながら、話すことも出来ずに、かなりストレスもあったと思いますが、大好きな家族の為に頑張ってこられました。

今の職場の元婦長さんです。
私が就職した年に定年退職されていて、元気な頃の婦長さんを知りませんでしたが、今の病棟へ勤務交代で来て、5ヶ月間お世話をさせてもらいました。
看護婦の大先輩であるSさんやご家族の方々から多くのことを学ばせていただきました。

今日最期のエンゼル処置をさせてもらっている時に、洗髪をしたり、洗顔をしている時の気持ち良さそうな顔、Sさんの癒しの笑顔、血圧を測るときや点眼、吸引時は顔をしかめて嫌な顔をされたり・・・いろいろな思い出が走馬灯のように浮かび気がつくと涙が流れて止まらなかった。こんな悲しい患者様との最期のお別れは初めてです。
最期のお化粧はもう涙とファンデーションが入り交じり、眉を描き仕上げると、Sさんの元気な頃を想像できる綺麗なお顔・・・。

でも今日はゆっくり悲しみの余韻にひたる余裕もなく、深夜0時前にお箸とふりかけを持って廊下をさまようおばあ様や、自分で点滴と酸素のチューブを抜き取り、違うベットで寝ているおじい様・・・痴呆老人に振りまわされて、2時に申し送りを終えて詰所を出ました。

車に乗りこみBGMをかけて、気分を変えようと思ったのに、声をあげて泣いてしまった。
大泣きしながら運転して帰ってきました。
悲しい時はいっぱい泣いたらスッキリするかな・・・
でも運転中はちょっと危険^^;泣くのに専念出来なかったわ。

こんな悲しい日は家にいるより、働いている方がずっと楽だと思う。
患者様の前で笑顔で接しているうちに悲しみが薄れていくような気がします。
看護婦は悲しみのどん底にいても患者様の前ではスマイル(*^^*)

Sさん、お疲れ様でした。
Sさんのことは、ずーっと忘れません。
いろいろな学びをこれからの看護に活かせていけるように、頑張ります。

Sさんのご冥福をお祈り申上げます。