Opportunity knocks
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2004年10月21日(木) 台風一過 街へでる 映画鑑賞 車窓から

久しぶりにひとりの休日。
映画を観るため、電車に乗って街に出る。
買ったばかりのジャケットとそれに合わせて買った靴を履く。

台風一過の青空。吹き返しの風で髪は致命的なくらいくしゃくしゃになる。
それでも歩いてて気持ちの良い天気。
映画館について時間をみてみると1回目が過ぎてしまっていた。2回目はお昼過ぎ。
時間つぶしに映画館周辺を散歩する。
輸入雑貨のお店があったので覗いてみたら、先日読んだ「神様のボート」にでてきたチョコレートがあったので、つい買ってしまった。

“チョコレートは勿論、ママのいちばん好きな赤い箱のリンツ…”

文章のトーンをしばし思い出す。どんな味がするんだろう。たのしみ。
そして映画。
   
「恋の門」

良いです、この映画。くどくて濃くて意味もなく不条理で。こういうの好き。意外と。
もうこれ以上いくと悪趣味になるぞ、っていう一線でぎりぎり踏みとどまってセンスの良さを(なんとか)保っているところもまた良い。
松田龍平が良かった。もっと不器用なタイプなのかと思っていたらいろんな面を見せてくれて非常に楽しめた。
あと小日向文世さん。まさに不条理。何かやってくれると思ってはいたけど、想像以上。あれは彼にしかできない演技だろう(と黄八丈さんもいってくれるだろうたぶん)と思う(あー思い出し笑い)
この映画はいろんなキャストが悪夢のように入れ代わりたちかわりでてきて、それをチェックするだけでも非常にたのしい。田辺誠一と片桐はいりのカップルとか三池崇史のあやしげなコスプレ店長とか。それでも見落とした人がけっこういっぱいいた。安野モヨコ、内田春菊、尾美としのり、原作者の羽生生純、などなど。
個人的に(かなり)気に入ったのが小島聖の妖女ぶりと清志郎の歌(これは当然といえば当然)。気に入らなかったのは大竹まことの中途半端な演技、くらいかな。

宣伝文句にファンタジーとリアルが共存、とあって、何となく納得した。
ファンタジーでありギャグである部分が現実の中にもあるんだってこと。
また観てみたいと思えるような映画、だった。


映画の雰囲気を残しつつ帰途につく。
映画観た後、ぼんやりしながら歩くのがとても好き。
いろんなものが普段よりもまして気持ちの中に入ってくる。
夕暮れの空に薄く光る月とか、青い空に映える柿の実の朱色とか、稲の籾殻を焼く匂いとか。
帰り際、窓の外のそんな景色をぼんやり眺めていた。
とても(P氏の言葉をお借りして云うなら)幸せ度の高い一日だった。小確幸。



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