Opportunity knocks
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2006年08月14日(月) 二日酔い 田舎道 帰途 ゆれる

朝8時過ぎ。前夜の飲み過ぎがたたって幾分ふやけた顔で起床。
熱めのシャワーを浴びて身支度をし、朝食を取ってからホテルをチェックアウト。
Tちゃんの車に乗せてもらい八尾の旧町まで。
小学校のそばで降ろしてもらって、そこから父の実家まで田舎道をてくてく歩く。車でなら10分もかからない道なのだけど、今回はじめて歩いたら1時間近くかかった。日傘も持ってこなくて日焼けがかなり気になったけど、それ以上に田舎の道をのんびり歩くのがたのしくて、時々は木陰で休みながらゆっくりゆっくり歩いた。

かなり熱い日だったので父の実家に着いた頃には全身汗をかいて、かなりばてばて状態。歩いてきたと叔母に言ったらとてもびっくりされた。それでも汗をかいたことでアルコールも抜けて気分的にはすっきりした感じ。お墓参りに仏壇参り、一通りすませた後、ちょうどお昼になっていたので叔母の手料理を御馳走になる。

帰り際に叔母が、「これうちでとれた西瓜と野菜ながよー、Nちゃんちょっと家に持って帰るけ」
といって畑から茄子やらゴーヤやら胡瓜やらトマトやらオクラやらをもいできてくれて、大きな袋いっぱいもたせてくれた。かなりの荷物になったけれど、叔母の気持ちがうれしく、また濃い匂いのする新鮮な野菜が食べられるのもうれしくて喜んで頂いた。駅までは従姉妹の子が車に乗せてくれたので歩かずにすんだ(というかもう歩けない状態だったけれど)感謝。

富山駅で特急しらさぎに乗って帰途につく。
約3時間半の道程。いつもながら長い時間なのだけど、今回は短い帰省の中であったこと感じたことをいろいろ思い返しているうち、あっというまに名古屋に着いた。とても充実した時間だった。

7時半頃駅に着いてふとケイタイを見てみると、なんと連れ合いが名古屋駅まで迎えにきてくれている様子。東急ハンズで買い物があるとかで7階にて待ち合わせ。
しばらくしてにこにこ顔の連れ合いと合流。
そのあと、夜に二人で名古屋なんて滅多にないから、と一緒に映画を観にいった。
前から楽しみにしていた「ゆれる」を鑑賞。
(以下ねたばれです)
  ↓
久しぶりに見ごたえのある映画だった。それについ今さっき、自分がかつて住んでいた町から帰ってきたばかりで、そういう気持ちもかなりシンクロしたと思う。観たあとしばらく放心状態だった。
帰り道は連れ合いとふたりで夢中になって映画の話をした。
なぜ弟は嘘をついたのか、兄は何を求めて自ら罪を認めたのか、橋の上で本当に起こったことは何なのか。
兄と弟の心理的なかけひきや気持ちのすれ違い、根底にある記憶やずっと持ちつづけていまや爆発寸前のお互いの薄暗い感情など、構成も演出ももちろん演技もそれを余すことなく表現していて、非常にすばらしかった。

「藪の中」という芥川龍之介の小説があるけれど、記憶というものがいかにあやふやで脆いものであるかというのもこの映画の主題だったんじゃないかな。そして、感情という厄介なものがいかに人の人生を狂わすかということも。

それにしてもオダギリジョーと香川照之。最初はオダギリ格好良すぎる、といまいち感情移入できなかったのだけど、弟の証言の前に兄弟が面会するシーン、本当に凄味があった。
「俺は逃げてばかりいた」という弟に「つまらない人生から、だろ?」と兄が言うシーン。弟の無意識の欺瞞をここぞとばかりに突いて、おまえは傲慢な偽善者だとばかりに罵倒する兄と、どんなことがあっても自分を正当化したい、自分の中にある欺瞞を絶対に認めたくない弟、二人の攻防はとても緊張感があった。そして、弟が嘘の証言をした後の兄の満足そうな笑み、、あれが兄の本当に求めていたことだったのだろうかと、観ていて製作者の思惑通り頭が揺れに揺れてしまった。
その揺れはまだ当分の間やみそうにない気がする。




私信
オダギリファンのYさんは何て言うかな、と想像(観ていたらぜひ感想メールください)もし観ていなかったら、もしくは観る予定がなかったら、DVDが出る頃忍びの里で一緒にみて語り合いましょう(ちょうど真冬だろうし)たのしみにしてますーー。




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