Opportunity knocks
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2007年03月25日(日) 初欧州旅行 1日目

朝6時に起床。前日の夜に作っておいただし巻き卵とお握りをもぐもぐたべながら荷物の最終チェック。いつもチェックしたつもりが絶対なんか忘れているのだよね。今回は何を忘れることになるのかと思いながらトランクの蓋をしめた。

ぴかぴかに片付けられた部屋(旅行の前はいつもそうする)を後にして車に乗る。旅行に行っている間、知り合いがやっている修理工場へ車をメンテナンスにだすので、とりあえずその工場まで。車を預けたあと工場の人が空港まで送ってくれるというのでお言葉に甘える。
そんな感じで8時半にセントレアに到着。空港内の銀行でいくらかの現金をユーロに替える。あまりにもユーロが高いのでショック。数年前までは120〜130くらいじゃなかったっけ?それが今は160超。
玩具のお金みたいなぺらぺらしたのをお財布の中にしまい、気を取り直してさあ出発。9時には出国手続きをして、9時半には搭乗開始。





飛行機はエール・フランス(ボーイング)。NW以外の飛行機に乗るのは初めてでちょっとどきどき。機内に入ると入り口に近いところにビジネスクラスの座席がならんでいる。座り心地良さそうだし広い。そこを通り抜けるとエコノミーの座席。でも思ったより悪くない。NWはもっと狭かったような気がする。
荷物を上にしまって、靴を脱ぎ、携帯スリッパをはく。背もたれのところにひとつずつ液晶のテレビがあって、音楽を聴いたり映画を見たり、機外カメラの映像をみたり、語学の勉強ソフトをやったり、ゲーム(テトリス、だったかな)をしたりできるらしい。機内誌をみると映画のラインナップがあったのでわくわくしながらみてみたら、・・・「武士の一分」・・・「ナイト・ミュージアム」・・・「007 カジノ・ロワイヤル」
全部趣味じゃない映画ばかり。でてくる人(男)もまったく興味なし。うーん、このまえもそうだったけど、ついてない。期待してたのは「善き人のためのソナタ」とか「パリ・ジュテーム」とか「バベル」とかだったんだけどな。コドモは「スパイダーマン3」を密かに期待してたらしい。ふたりしてしょんぼり。
そして搭乗してから30分後、時間通りに飛行機が離陸する。轟音をあげながら滑走し、ふとした瞬間に地上を離れるあの感触。久しぶりでうれしかった。白状すると飛行機に乗るのが好きです(落ちなければ)

あいにく朝から荒天だったので、上昇しているうちにすぐ陸地は見えなくなった。知多半島を上空から観察しようと目論んでいたコドモはがっくり。雲の上にでてからは眩しいまでの太陽光線。自転とは反対方向へと進むので機外はずっと明るいとのこと。あきらめて窓をしめ、コドモはヘッドホンを耳にかけ、Jポップを聴きながら本を読み始めた。連れ合いはNHKニュースをみながら新聞を読み、わたしはというと辺りをきょろきょろしたり、スッチーの化粧とか髪型とか笑顔の度合い(?)とかチェックしたり席のポケットにはさんであるいろんな雑誌を読んだり。
ベルト着用のサインが消えたと思ったら、乗務員の人が熱いお絞りやらジュースやらビールやらを運んでくる。お絞り→ジュース(ビール、ワイン)等の飲み物配り→食事→飲み物配り(コーヒーとか紅茶とか)→軽食(デニッシュのパン)→飲み物配り→お菓子(あられみたいなもの)→2回目の食事→また飲み物配り、といった感じでシステマティックにサービスが提供される。そういうのをみているだけであきない(やっぱり旅行ビギナーであるからか)




そういうのの合間に連れ合いと現地についてからの予定を話したり、唯一見たいなーと思った映画(「あるいは裏切りという名の犬」、だったかな、けっこう良い映画だった)をみたり。

10時に出発して日本時間の23時くらいにフランスに着く予定なのだけど、パリでフィレンツェ行きの飛行機を待たなければいけないので、フィレンツェ着は日本時間のAM3時くらいになる。つまりほとんど徹夜明けの状態で現地に到着(現地時間は20時くらい)することになるので、少々昼寝をしておかないと体がもたない。だけど結果的にあまり眠れなかった。ひじょうにハイテンションのままパリに到着。

着いた途端、日本とはあまりにも違う空気にまず遭遇する。まず匂いが違う。そしてぴりぴりとした緊張感、そして寒い!
フライトの案内板をみてフィレンツェ行きの飛行機を探すのだけど、それらしい時間のところに該当する便名がなくてしばし戸惑う。オペレーターのおねーさんに聞くと(英語が通じた!)ターミナル2のFに行きなさいとのこと。試行錯誤しながら移動する。なんて広い空港なんだろうと歩きながら思う。たぶんセントレアの5倍くらいはあるんじゃないだろうか。そんな建物がそれぞれ1と2に分かれて立っている。
自動小銃に手をかけながら辺りを睥睨している兵士を何人もみかける。ちょっとへんな人(空港なのに手ぶらで目つきが悪く挙動不審。視線を合わせると近づこうとするので完全無視)もいっぱいいる。へんな人と兵士以外はきっぱりと前を向いて足早に歩いている。日本とはまったく違う雰囲気にただただ目を見張るばかり。

ようやくフィレンツェ行きのゲートを見つけてひと安心。
安心したところでお茶でも飲もうかということになってカフェに入る。と、ここでもあまりの物価の高さに目を見張ることに。だってオレンジジュース1杯が7ユーロですよ。日本円で1120円。まあ空港内ってこともあるんだろうけど。調子に乗って買い物が過ぎると大変なことになりそう。お財布の紐をがっちりしめておかなきゃとあらためて決意。

空港内をあれこれ散策するうちに搭乗時間が近づいたのでゲートに向う。
フィレンツェ行きの飛行機は日本から乗ってきたものと違ってかなり小さい。
座席も狭く天井も低い。そして揺れる。それでもやっぱり飛行機はすき(くどいようだけど)落ちなければ。
夕暮れの中、飛行機はフランスを離れイタリアへ向けて出発。乗ってすぐにサンドイッチとクロワッサンのサンドとオレンジタルトが配られる。とてもおいしい。飲み放題のオレンジジュースもおいしい。
2時間弱くらいのフライトだったのだけど、ここでもやはり眠気がこず、眠いはずなんだけどなあ、とコドモをみたらついさっきまでサンドイッチをたべていたのにぐっすりと眠っていた。だよなあ、眠いよなあ、と思いながら暗くなっていく空をみながらしばしぼんやりしていた。




(現地時間)午後9時近く、ようやくフィレンツェ到着。なんとかヴェスプッチ空港、、。とっても小さい空港だった。ロータリーにバスの乗り場があるとガイドブックに書いてあったけど、探す気力もなくタクシー乗り場へ直行。空港から降りた人達の列がみるみるうちにできたけど、タクシーの方もそれに劣らず続々と列をなして並んでいたので、割合すぐ乗車することができた。
連れ合いが英語で「・・ホテル」までいってください、と頼む。すると運転手さんは英語があまりよくわからないらしく、「???」という感じ。とりあえずホテルの名前をイタリア人っぽく(笑 連呼してみる(・・ホテル、ペルファボゥレ)。すると「シ、シ、」といってばっちりOKだよ、というジェスチャーをしてくれたので、半信半疑のままタクシーが動き出した。ホテルの名前だけで本当にわかったのか甚だ不安だったので、ホテルの場所がドゥオモの裏だったことを思い出し、「ドゥオモの近くなんですが・・」と英語で念押ししてみたら、「OK!わかってる、問題ないよ」というようなことを(ノ、プロブレム、パーフェクト!)話したのでまかせることにした。時間はどれくらいかかるかと連れ合いがきいたら15分くらいとのこと。安心して窓の外に目を向ける。車はあまり走っていなくて、勿論人通りもなくてしーんと静まり返っていたのだけど、市街に入るにつれて人が多くなり、徐々に趣のある建物が視界に入ってきた。そして運転手さんが言った通り15分くらいでホテルに到着。料金は13ユーロほど。ちゃんとしたタクシーの運転手さんでよかった。

ホテルは元はお屋敷だったという建物を改装してできたなかなか素敵なところ。いちおう星も4つ。ドゥオモもすぐ近くみたいだし、良いホテルでよかった。
チェックインしてボーイさんに荷物持ってもらってチップをあげて、やっと部屋にたどりついた。天井が高くて居心地がよさそう、ベッドもちゃんとした大きさのものが3つあるし、ベッドカバーとかのリネンも素敵。
スーツケースをあけてとりあえず洗面用具と着替えをとりだし、顔を洗って着替える。と、そこで猛烈な睡魔が襲ってきた。ガイドブックをひろげて明日の予定のチェックをするつもりだったのにそのままベッドに撃沈。
長い一日がおわる。





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