Opportunity knocks
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2007年08月15日(水) 終戦記念日

NHKで憲法9条を考えるという趣旨の番組がやっていたのでみてみた。あらためて改憲派というのは増えているんだなということを思う。戦中世代の影響が時間の経過とともに薄れているということなんだろうか。

国家として自立する為の軍隊、この現状でどうやって国を守っていくのかという憂慮、自分で自分を守れない、核の傘に入って国防のすべてを他国に頼っていることの情けなさ、・・改憲派の言い分はざっとこんなものだと思うのだけど、あまりに短絡的なことを言う人が多くてみていてあほらしくなる。
集団的自衛権の行使について積極的に認めるべきだと主張した人(もちろん改憲派)の中に、「友達がやられてるのを見てみぬ振りをするのか、それが正義なのか」と声高に言う人がいたのだけど、ほんとうに言ってる事が稚拙だとおもった。いくら同盟国だといっても戦争をはじめたことが正当化されるわけではないし、一緒になって戦争に荷担するまえに、それを阻止すべく国連なり周辺諸国の意見なりをきいた上で仲裁に入るのがほんとうの友達としてのあり方じゃないのか。

護憲派の人の中に、軍隊はしょせん国民のためではなく、早晩国のための理念にのみ使われるようになり、結局いちばん泣きをみるのは大多数の国民だと言った人がいたけれど、ほんとうにそうだとおもう。
憲法を変えて大きな力(軍事力)を得たとして、その強大な力を常に最良の方法でコントロールすることがはたしてできるのか。そこまで人間というもの、正しくは集団としての人間を信用していいのか。では法というものはなんのためにあるんだろう。

現実をいちばんにみるか理想をいちばんにみるか、改憲派と護憲派の境目はそこにある、と言った人がいたけど、現実のまえに理念なり信念が前にくるのが正しい姿勢なんじゃないかな。現実に屈して簡単に理念を変えるような国なんてわたしは正直言って信用できないし、したくない。番組をみながらあらためてそうおもった。


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