Opportunity knocks
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久しぶりに「羊をめぐる冒険」を再読。 たぶんいちばん読み返してない村上作品。 なんでだろう。1973年〜はわりとよく読むのだけど。
ちなみにいちばん読み返しているのは「ねじまき鳥クロニクル」その次は、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」 たぶん。
読みながら、前回読んだ時(20代前半)のことを思い出す。 そして、そのときと今の自分が当然のことながら違っていることに気付く。 今のわたしは二十歳前半でもないし、小さい子どもの育児に没頭してないし、漠然とした不安を抱えてもいない。
もちろん根本的なわたしはなんらかわってはいない。 しかしながら自分をとりまく状況は刻々と変化している。 子どもは成長した。連れ合いは「先生」と呼ばれるようになった。 世界情勢や株価やガソリン価格も変わっている。 物事の価値観、モラル、言語、様々なものが変化していっている。 わたしの細胞も(特に脳細胞が)ゆるやかに死滅への道を辿っている。 変わらないのは小説だけ。
そんなことを読みながらつくづくおもった。
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