Opportunity knocks
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2007年08月08日(水) かわらないもの

久しぶりに「羊をめぐる冒険」を再読。
たぶんいちばん読み返してない村上作品。
なんでだろう。1973年〜はわりとよく読むのだけど。

ちなみにいちばん読み返しているのは「ねじまき鳥クロニクル」その次は、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」 たぶん。

読みながら、前回読んだ時(20代前半)のことを思い出す。
そして、そのときと今の自分が当然のことながら違っていることに気付く。
今のわたしは二十歳前半でもないし、小さい子どもの育児に没頭してないし、漠然とした不安を抱えてもいない。

もちろん根本的なわたしはなんらかわってはいない。
しかしながら自分をとりまく状況は刻々と変化している。
子どもは成長した。連れ合いは「先生」と呼ばれるようになった。
世界情勢や株価やガソリン価格も変わっている。
物事の価値観、モラル、言語、様々なものが変化していっている。
わたしの細胞も(特に脳細胞が)ゆるやかに死滅への道を辿っている。
変わらないのは小説だけ。

そんなことを読みながらつくづくおもった。






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