恋愛日記



 羊。




此れが生きているという事なら、

余りにも酷い。



涙で滲んだ朝焼けが
網膜に焼き付いて
あいつの顔なんて
見えなくなってしまえばいい。



天から降るのは
酸を含んだ雨水だけで、
あたしが欲しい言葉は
降って来ない。




そうやって、

今日もあたしを孤独に追いやる。


見放された

黒  い  羊  。





2003年10月06日(月)
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