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+++ 見知らぬ、天井�� +++
驚愕に目を見開き、天に腕を伸ばした格好で目が醒めた。隣に誰も寝ていないことが、せめてもの幸いだ。 自然と、自分の横を確認してしまう習慣は抜けていない。僅かながらの気恥ずかしさを噛み締めて起き上がろうとしたのだが、上体を支えようとして違和感を覚える。 嗚呼、右腕は壊れてしまったっけ。機械鎧の指先を動かしながら、左腕一本で起き上がろうと試みるが脇腹の疵が引き攣った。 「満身創痍、だな」 躰に巻かれている包帯を見ずとも、分かる。神経を絡み取り、痛みという観念が己を侵食していく。それは日中夜、夢の中でさえ止む事も無くエドの心に根付いているものだったが、こうして表面に出て来ると収まる処を知らない。真白い壁にぽつりと付いている染みが、まるで自分の様で情けなさを肥大させた。 辺りを見回し、備品や廊下から漏れる声から察すると、やはり此処は軍の医療病院なのだろう。東方でも中央でも、施設は何処も似たり寄ったりだ。 独特の臭い。頭の芯が呆っとする。涙も出ないし、何かを考えようとしても、頭が思う様に働かない。空虚な脳にツンとした薬品臭が溜まってしまう気がした。 「目が醒めたか、鋼の」 「大、佐」
続(多分)
2004年03月26日(金)
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