妄想日記-オレのOヒゲがのびるワケ...satou

 

 

逃げたよ、逃げた! - 2002年02月17日(日)

あれは今からウン十年前。私が19歳時、華の都フランスはパリを訪れたのッス。
西武が優勝した年だったな。優勝の影響か何かで、チケット安くなるといって、購入。友達と行くはずだったが、そいつ突然キャンセル。俺の心は空を飛んでたので、迷わず一人で行くことを決断。ロンドンよってパリに。
まあお決まりのコ―スっす。
しかしフランス人、会う人、会う人。皆親切。情報とはまったく違う。
気に入ったぜ!
セ―ヌ川に掛かる橋で一休みを決め込めば、
左を見ればオルセ―美術館(そうだ!この美術館が出来た年に行ったんだ!ゴッホ展開催してた)奥にはエッフェル塔。右を見ればル―ブル美術館。後ろを見たら、ノ―トルダム寺院。遠くにモンマルトの丘があり丘の上にはパリを見をろす白い建物が。
最高の景色を満喫して、コンコルド広場へ。
コンコルド広場から(私は出口から入る)と真っ直ぐ伸びた道、そこが、オ!!シャンゼリゼ通り!その先には凱旋門が。

事件はこのコンコルド広場で起きたのさ。
出口からその公園に入った私でしたが、入り口の方からやってきた、ハンチングを被る男と遭遇。確かにすれ違い、彼は出口から通りに出たはずが・・・

入り口につき、ベンチで腰をかけ一服していると、何やら背後から視線が。
パッと振り向くと、木の陰に隠れる男の姿が。

「あっ!ハンチング野郎!」そうなのです。
すれ違って出ていったはずの男が、俺の背後からそれも木に隠れて、様子を伺ってるではありませんか!
私はその時読んでいた「地球の歩き方 パリ偏」に書かれてた、「日本人のパスポ―トを狙った犯罪が多発している」の記事を思い出す。

これは、厄介な事になったと思案していると、そこへ、ジェントルマンといった初老の方が私に話しかけてきた。それも英語で。
「フランス人はフランス語しか話さない」と聞いた事あったけど
「優しいじゃん!このおじさん」と思った私は、幼稚園レベルの単語で、話をしました。「よし、ここでこのおじさんと話をして、ハンチングを油断させよう」と考えた私は、がんばって、ここまで来た道程を日本語も交えながら説明したのでありました。
ジェンントルマンは優しく微笑むだけ。
「分かってんのかな?」
まあこの際いいです。気になるのはハンチング。
後ろ見ると木の陰でタバコを吸っていやがる。
ここでそう皆さんも、思うかもしれませんが「勝手に被害妄想に取り付かれ何もないかも」「奴はただ誰かと待ち合わせをしてるだけかも」
そんな事も考えておりました。
しかし念のため、ジェントルマンに別れを告げると、男が反対の方向を見た瞬間。猛ダッシュ!スゲ―勢いで走った。

とりあえずあの公園入り口門までは走ろう!」と決めた俺は、門を曲がると直ぐ橋があったのですが、その橋の手すりの所に身を潜めてみました。
そうすると「な!な!な!なんと!奴はその入り口から凄い形相で飛び出して来たのです。辺りをキョロキョロ見渡してる。

「間違いない!俺を探してる」半信半疑だった俺もこれには参りました。
「怖え―よ!」と心で叫びながら、身を小さくして、その場からハンチング野郎に見つからないように、逃げたとさ。おしまい。

話は変わって、今日は稽古。秋葉氏、金ちゃん、福野、江島、小野坂のエチュ−ド。
初顔合わせにしては上出来。
坂ちゃん、仲路、岩崎君でまた別のシ―ンを。

終わったら雨でした。






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