妄想日記-オレのOヒゲがのびるワケ...satou

 

 

終わっちゃたのよ―パヤパ―ヤ♪ - 2002年06月15日(土)

只今静岡から帰還しました。滅多に地方で公演を打つ事がないので新鮮でした。
コツコツ皆と稽古を進めて、たった1日だけの本番の為に精を出す。
これもまた乙なもんっす。
11日出発!のはずでしたが、私用で12日。一人寂しく電車で向かう・・
でも意外と電車の一人旅好きでして。各駅電車で3時間かけてゆっくり向かったのありました。東名高速とJRが隣接する由比を通った時には、太平洋が綺麗で感傷にひたちゃいました。自然は良いね、自然は。
静岡駅に着くと、照明の南出さんが車で迎えに来てくださいました。感謝。いやこの方ユ―モアのある方で、三泊の間モ―ニングコ―ルさながら、8時30分に必ずクラッシック音楽を大音量でかけてくれて、全員を起こして下さいました。茶畑と竹林の景色を眺めながら、隣の部屋から聞こえてくるクラッシック。気分良いッス。

さてさて、劇場はというと、東静岡駅から4キロ離れた山の中にありました。HPでご覧になった方はお分かりでしょうが、緑の中にとけ込んだ野外劇場から、楕円堂なる神聖な空間、(ロビ―は全面畳張りでした。匂いかいいのよ。畳の。そこから見える景色も緑一色でGOOD)宿舎も完備。上記に書いたように一人一部屋与えられ、(ワンル―ム)快適でした。県が所有らしく、敷地内に警備の方も。
金あるな!静岡!

ここの劇場の総監督が知る人は知ってる。鈴木忠志氏と言う大御所演出家。灰皿投げる蜷川さんと同世代かな?最近は海外公演が殆どで都内ではなかなか公演を観れませんが。
今回はこの方に長堀さんが声をかけてもらったらしく、公演を打った次第であります。だからお金を出せば公演を打てる、という場所ではないんだよね。
やるな!長堀さん!
12日に着いた時には既に舞台は出来上がってました。大きな鏡を3枚斜めに立てかけ、そこにTVモニタ―を映し出し(VJで使われるトリップ映像)お客さんにそれも観てもらうという作戦。
13日は照明作り兼場当たり。終わった後は買出しに。山を車で降りないと食料が何もない所なのです。皆でス―パ―で買い物。食堂でビ―ル片手に雑談。3泊の間、これは日課でした。
14日、ゲネ。(本番同様に芝居を通す)SPAC(鈴木氏の主宰する劇団)の方々に初めて見せるので、一同ちと緊張気味。やはり、この方達に気に入られないと、
本番、スタッフで付いてくれるのでやりづらいからね。
ゲネ終了。反応は良かったみたい。気のせいか、対応も昨日までと違うような・・・。
15日本番当日にはホルマリンに出演して頂いた秋葉さんご一行も静岡入り。写真撮影もありました。今度写真譲って下さい!!撮影の為に本番前ゲネをやったのですが、サンダルの鼻緒は切れるし、ラストシ―ン重要な場面で天狗のお面を被るのですが、ゴムが切れるし。大変!今までこんな事なかったのに。
この日撮影の為にゲネをしていなかったら、本番で起きていたはずの事件でしたがな!!セ―フ!セ―フ!厄落とし、厄落とし。ポジティブに考えないとね!!

静岡のお客さんの反応・・・良かったのかな?拍手いい感じでもらえたよな気がしたけど。緊張はさほどしなかったけど、細かいとこではいろいろと。でもそれはそれで、楽しめたので良かったかな。

作品は寺山修司の「青ひげ」
白雉の半助(これ俺の役)が母親を姥捨てる。(青ひげ館の住人に売ってしまう)
まあそれもこれも、嫁さんほしくて、口減らし(貧しいから母親捨てないと、嫁をもらえない)の風習に則して話が進んでいくんですが、嫁さんは無理やり結婚させられたわけだから、半助と夫婦の営みを拒絶するわけですね。でも裏でこっそり不倫してるんだけど。しかたないよね。もともと好きな人がいた訳だから。でもこの嫁さんの悪い所は、アホの半助を手玉に取っちゃうんだよね。夜な夜な、これ見よがしに誘んだけど、感じな時には「あんたが、手を触れたら死んじゃうよ!」とか「あんたは、くさいから嫌いだ!」とか。まあそうかもしれないけど、可哀想な半助だね。半助は悩んだ挙句、1度捨てたはずの母さんを探しに再び、青ひげ館へ。それも嫁との問題を相談する為に。オイオイ!
青ひげ館からやっとのおもいで連れ出してはみたものの、嫁さんと間男の不倫現場に遭遇。半狂乱する母さん。涙ながらに暴れ捲くる半助。最後は村の衆に母さんを連れ戻したのがバレてまた捨てに行く。しかしそこはアホの半助。捨てに行くという行為は母さんの死を意味するのだが、把握していない。母さんは青ひげ館で幸せに暮らしているんだと思って。ジ・エンド。半助は永遠と母さんが出した「朝は四本足。昼は二本足。夜は三本足」のなぞなぞを考えながら余生を暮らす・・・。
ざっとこんな内容の芝居でした。まあそこには単なる姥捨て山の話ではなく、
寺山チックで、見世物小屋・少女・写真屋・青ひげ館の住人(こいつら人肉食べてるし)とさまざまな人間模様が描かれているのですが・・・。

今回純粋に役者として楽しませてもらいました。楽園王に感謝。
お客さんの反応も良かったと聞き、まずは一安心。
ただ、総監督の鈴木氏の反応は聞かずじまいに、俺は帰ってきましたが。
別劇場では鈴木氏演出で「ザ・チェイホフ」が上演されていて、本番終わってすぐ、皆さんは観劇に向かわれ、その後パ―ティ―が模様されるとの事。キャビア付きのパ―ティ―だって。どうなっている事やら。いい評価もらえるといいですね。

さあって、芝居終わって、今月の目標は日本代表の応援!
チュニジア戦見れなかったからね。
それが終わったら・・・・それはまた今度。早めに告知出来るよう頑張ります!!

静岡公演日記でした。チャンチャン。



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