日記帳

2004年01月24日(土) 笑門来福

家具を見に行った。

買うつもりは毛頭なくて、市場調査とでもいいましょうか、相場というか、目安を知りたかっただけなので、視線の鋭い店員さんたちのアプローチを振り切るのに必死。

娘はあっちのソファに座っては、こっちのリビングテーブルの上のグラスをかちゃかちゃいわせ、大変ご満悦。以前の抱っこ抱っこ攻撃が考えられないよ。

ダイニングテーブルのコーナーでは、おじさん店員に妙に好意を持たれてしまい、娘と同い年の双子のお孫さんの話をみっちり聞かされた。

曖昧に笑いながら頷くカーサン。夫よ、早くトイレから帰って来い。

そのフロアを去ろうとしたら、おじさん店員ったら娘の頬にチューまでした。
「おとうさんに怒られちゃうなー」とかなんとか言いながら、実に楽しそう。
いいのか、それで・・・。接客として、いいのか・・・。

==========================

帰宅後、夫は野球チームの新年会にいそいそと出かけていった。
先週は、自分が羽根伸ばさせていただいたので、実に快く送り出すことが出来た。

何時から何時くらい?と聞くと、4時半から10時くらいまでかなあ、と夫。
ふーん、じゃあ、次回は私がそのくらいのかんじで出掛けても大丈夫だよね、と交換条件をほのめかすと、何それ、報復?と夫が笑う。

こんな会話を、あくまでも軽く、笑い話で出来るようになったことに、私は心底ほっとしている。

結婚して、自分自身の変化とか成長とかを探すと、コミュニケーションスキルがましになった、というのが私の中では一番大きい。

言わなくてもわかるでしょ、という雰囲気の家庭で20余年育ったためか、言わないとわかってもらえない、というのが結婚当初はすっごいストレスだった。

こんなことまで言わなくちゃダメなの?と暗澹たる気持ちになったことは数知れず。木造アパートの暗い北向き台所を思い出すよ。

がははと笑ってピンポイントで痛いところを突くとか、気まずいときには自分を落として笑いを取るとか、明るい家庭に欠かせないのは、やはり笑うことなんだねえ。

出産してからは、わかって頂かないと洒落にならないくらい困る、という状況がさらに倍増したので、言いにくいことも言わざるを得なくなって、お互いぎょっとするくらい、夫婦間で本音トークをぶちかますようになった。

たとえ一時的に相手にダメージを与えるとしても、言わずにはいられないこと。

でもそのダメージから立ち直れたら、その分、安心感が増したようにも思えるよ。
たとえ時間がかかっても。

お互いに最大の味方でありたい、と思える限り、たいがいのことはモーマンタイなのかもしれないな、とようやく思えるようになった、結婚7年目の今日この頃。

まだまだ青いのう。


 <<  index  >>


さば [TOP]