スピード・ラー○ング(意味の無い伏字で失礼)という英語教材をご存知だろうか。 毎日聞き流すだけでTOEICスコアがこんなにアップ!体験者の驚きと喜びの声!みたいな新聞広告のあれです、あれ。
夫は英語が大の苦手で、「聞くだけでいいなんて」と一年間くらい購入したのだが、私はこういう教材には甚だ懐疑的である。
必死に聞き取ろうとして初めて、耳が追いつくものなんじゃないだろうか。 無意識に聞き取れるようになるなんてあーた、30才超えて今更無茶よ、と思ってしまうのだ。 無意識に、っていうのは、いくらなんでも図々しくないかい。
夫の耳の対英語機能は、確かにちょっと鍛えるのが大変かもしれない。 某FM局の「コンサート・インフォメーション!」というジングルを聞いて、「関西インフォメーション」てなんや、意味不明や、と大真面目なのだ。
なんて、夫のことをこんなふうに書いているけど、私も相当のもんなのだが。
試験前の付け焼刃は利くけれど、基本的な力はちっともつかない>わたし。
TOEICのスコアはそこそこでも、友人を訪ねてNYに旅行した際、コテンパンに思い知らされたもんだ。
ある美術館の入口で友人達と4人分のコートを預けた。 帰るときにコートを渡してもらったら、私の分だけ無い。 「もう一枚預けたけど」「私のコートは?」たったこれだけのことが通じないのだ。 未だに、なんと表現するべきだったのか、よくわからない。 在住の友人が身振り手振りで、なんとか伝えてくれたのだ。
その友人も、英語は得意じゃなかった。 多分、わたしより苦手意識が強かったはずだ。
だんなさまの仕事の関係で、当時1才くらいだったぼっちゃんを連れて2年間だけNYに滞在することになり、それこそ必要に迫られまくって、彼女の英語力は向上したのだ。
NYに着いて最初に彼女に会ったとき、たまたま通りがかった別の観光客から「メトロポリタン美術館はあっちか」というような質問を受けた彼女が、「ミェトロポォウリタン?」とすごく英語らしい発音で聞き返していたことに驚いたものだ。
「子連れで歩いていると、旅行じゃなくて住んでると思われるのよ」と苦笑しながらタクシーを止め、私達を案内してくれた彼女は、すごくかっこよかった。
そんなことを思い出しながら、夫の英語とのstruggleを応援するには、と考え込んでしまった。 わたしもね、ラジオ英会話でも再開させたいわ。
日曜のお昼に、これからの休日の過ごし方について夫からリクエストを受け、そんなこんなを考えていました。
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