日記帳

2004年08月02日(月) 理解力

「ちっくんちゅる、ちっくんちゅるのーー」という娘の台詞を引き出すために、三度のごはんのたびに彼女を脅迫している。
「ちっくんしないのね?じゃ、ご飯オカーサンだけ食べちゃうからね?」

これを言わずに済む方法はないものか。お互い気分が悪いじゃないの。

朝っぱらから娘をつかまえて説得する。

ねえ、ビョウインに行ったの覚えている?カンゴフさん優しかったね。

ゆかはぱっちんとちっくんをしないと、ご飯を食べても元気が出ない病気なんだ。病気とは仲良くなったから、先生がいいよって言っておうちに帰ってきたんだよね。

ぱっちんとちっくんすれば、元気でいられるんだけど、しないとくたびれちゃうんだよ。わかる?だからがんばろう?オカーサンとがんばろう?

「ワカッタ」と神妙にうなずく娘。

しかしその後の朝食前の測定も注射も、いつものように嫌がって先延ばし作戦を展開。

結局いつものキメ台詞の登場。これなしでいきたかったのにい。

パンをトマトをきゅうりをハムを食べながら、娘ふとうつむいて小さな声でつぶやいた。

「げんきがでない・・・」

ごごごごめん。わかりづらかったよね。大丈夫だよ、もうちっくんしたから元気出るよ。大丈夫大丈夫。焦りまくるカーサン。

反省。まだ理屈で説得するのは無茶だったか。

なんでもかんでも、とにかく当たり前にしちゃいなさい、かわいそうと思ってはダメ、という主治医U先生の顔が頭をよぎる。

でも嫌がってるんですよ。当然の儀式として定着するには、当分時間もかかるだろうし、カーサン例の脅し文句も続くだろう。

どうしたもんか。こんなことだけど、主治医にメールしてみようかなあ。


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