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もくじむかしつぎ
2002年12月09日(月) たぶん一番好きなのは「リュカ」です

 ある人の絵を見ていて、

 ああ、この人みたいにこんな強い線が描きたいな。と思った。

 それはとても強くて、ハッキリしていて。
 すごく羨ましかった。

 そして、その人の書く詩を読んでみて。
 いや、全て一度(いや、何度か、だ)読んだことのあるものだったので、
 復唱するように読み返したのだけど、

 ああ、やっぱり、好きだなぁ。
 この人の選ぶ言葉も、並べ方も。

 文字と文字との隙間にも、とても気が配られていて。
 そこが好き。

 句読点を打つ位置には、とても苦労する。長い文章を書いていて、やっぱり息継ぎになるから。そして、時にはそこにとても重要な意味を含めていたりする。だから、書いたら頭の中で音を出して読んでみて、上手く喉元を通り過ぎるように、何度も調整する。

 詩って、短い言葉の中で、物を語るわけでしょう。
 削ぎ落として削ぎ落として削ぎ落とす作業。
 掌編苦手な私には、詩はきっと難しいだろうな。

 わかりやすくて、状況が読めて、絵がみえて。

 その人の描く詩には、さらに色までもが見える。

 そして大抵、それは青く透き通っているのだ。
 冷たい、凍るような、そしてひどく美しい。清浄な。硬質で、叩くとトライアングルの音色のような高く澄んでいて。

 ときに、その冴え冴えとした青に、ほのかに柔らかい桃色が舞っていたりする。
 たまらんよ。

 わかりやすく、ひどくシンプルなのだ。青でないときだってもちろんあって、背景白バックに血のような赤だったり、青みがかった緑だったり。でも、色数は限りなく少ない。言葉の数と同じくらいに少ない。

 別に、作者さんの性格が「冷たい」というのではないと思う。
 その人の中に、まっすぐ通った、水晶のようなものが見える、だけで。

 その人の描く絵と、同じで。
 描かれる人物の視線が、いつも、ひどく、まっすぐで。

 好きなんだなぁ、としみじみ思った。







 汚いものが書けるようになりたいなぁ。
 そういうものをちゃんと描ける人で、例えば宮崎ハヤオっち。「千と千尋〜」ではビッグに豹変したカオナシが、でろでろの身体を引きずって、油屋の中を走り回るシーン。奴が口からゲボグボ吐いた物は、それほど汚く見えないのだけど、奴の通った後に残る、身体が溶けたような黒い染みとか、あーいうの。他にも、「〜ナウシカ」の、崩れていく巨人兵のどろどろとろけた身体とか、「もののけ姫」のなんかぐちぐちぬちぬちしたやつ。←説明異常
 それから、ちはリスペクト(なんて言葉じゃおこがましい、ああ素晴らしき)すちーぶん・きんぐ様。彼の汚いものは最高だ。これはホントに汚い。全部汚い。血みどろグロが汚いのではなく、げっぷとかおならとかしっことかんーことか、吐瀉物とかヘドロとか腐った玉ねぎとか潰れたニキビから吹き出る汁とか放置された死体から出てくる蛆虫とか。おおおおおこうして書いていても汚い。

 汚いけど、それが人生である。

 人間は、生まれてきたときから死ぬときまで、ずっと体の中で汚物を作っては排泄するのである。それが生きるということだからである。
 汚物とは、そりゃもう長い年月のつきあいなのである。
 自分のんーことかしっことか、見たことない奴なんか、地球上でも片手で数えられるくらいではなかろうか。(つーかいるのかそんな奴)

 それを普通に書かずして、何が「リアル」だ、ちはさんよ。

 私が常日頃(常日頃?)リアルな小説を書くぞーと息巻いているのは、小説に説得力を持たせたいから、である。
 人生に付き物の汚物。普通に出てきて当然じゃないか。
 てゆーか、避けて通っちゃ、いかんでしょう。

 ふぁんたずぃを書いたりして、非人間なるものを創造したとして、だったらそいつはどうやって「生きて」いるのだろう、と考えなくちゃいけないとか思った。
 そいつが何を食べ、その残りかすをどうやって処理しているのか。そいつにとっては多分それまでの人生、当たり前に処理してきているのだから、それが普通なのだ。

 そこに目がいった、やっぱり我がりすぺくと(止めろよこれ)清水玲子氏・漫画家は、人造人間ジャックに、喰うことの苦悩を語らせた。あれはいい話だったなぁぁ〜(自己満足)

 いや、私はそういう話を書きたいといってるわけではなく。

 そういや、女神〜のアイリーンは、天使だったなぁ。
 でも、普通に飯食ってるよ。
 きっと、彼女もオリーブたち同様、普通に飯食ったら普通にウンコするんだろうなぁ。←どうして想像?
 この世の物ではないほどに美しい天使様の、排泄姿。それ系マニアにはたまらないだろう(馬鹿者!!!!)

 あ、ちなみに。
 アイリーンは、あれだけ人間に近いところにいるので、てゆーかほぼ地上で生活してるようなやつなので、おそらく天使としての格は低いと思われます。低級天使。大天使ミカエルとか、もう様様様なんだろう。会社の上司とかかな。アイリーンは平社員って感じです。





 とりとめもなく書きました。
 気づくともうこんな時間です。寝ます。
 ああ、三日月ロックいいなぁ。欲しかったなぁ。やふおくで逃してしまった。おまけもついてたのに。
 でも姉さんが貸してくれたので、焼き物ならあるのでした。ありがとう姉さん。趣味が同じで、嬉しいです幸せよー


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