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それはお揃いのストラップを買った後だった。 ハンバーガーを食べながら、君と話してた。 そんな中、どこの携帯を持つかと言う話になった。
僕はボーダフォンを持っていて、 君はドコモを持っている。 君は僕に「携帯を替えて」と言う。 真剣に考えて、悩んで・・・。 僕は携帯を替えないことにした。 君は機嫌が悪いフリをする。 僕はそれを真に受けて、 必死に機嫌を取ろうとする。 でも、それは逆効果で、 君の機嫌が本当に悪くなる。 君は、繋いでいた手を離した。 弱虫な僕は、手が離れた瞬間、 とても臆病になる。 そして、拗ねる。
そのまま、少しの間、手を離したままで歩いた。 街を通り抜ける冷たい風が、僕の右手の温度を奪っていく。 いつも感じていた君の左手の温もり。
手は繋いでなくても、君は傍にいるのに、 こんな些細なことで、僕は苦しさを憶える。
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