2006年01月28日(土)/激しい監督とさらに激しい役者。/片腕必殺剣 |
続いては、片腕必殺剣(原題:独臂刀)について好き放題書いてみます。
本編に言及する前に、この作品の主役を演じた王羽(ジミー・ウォング)さんについて少しご紹介を。
まずはこちらをどうぞ。 ショウ・ブラザーズ列伝 ジミー・ウォング
ジミーさんといえば、「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」とか、「ドラゴン対不死身の妖婆」などの監督として有名です。ギロチン。妖婆。もう見るからに血湧き肉踊って笑顔が浮かぶタイトルですね。ヒャッホウ。上記2作品は私も拝見しましたが、内容のほうもこの激烈なタイトルに恥じぬ気合の入ったはじけ方であり、変な意味で感服せざるを得ない作品でありました。恐らくさまざまな理由により皆からさんづけで呼ばれているジミーさんですが、あんなものを見たらそう呼ばざるを得ないと思われます。私も喜んでジミーさんと呼ばせていただきます。ほんとものすごいので機会があったらジミーさん作品についてもまた何か綴りたい所存。もう非道いです(賛嘆)。もちろん私はこんな作品を世に出してくれたジミーさんが大好きです。 そんなジミーさんは、監督として異様ないろいろをこさえる以前には、張徹作品にも出演し、「天皇巨星」と呼ばれ大人気を誇っていたのでした。今回書こうとしている片腕必殺剣もそういった作品のうちの一つです。いったいどんなことになっているのやら。
話は横にそれますが、最初に挙げた2作品の原題はそれぞれ、「独臂刀大破血滴子」、「英雄本色」であり、多少きなくさい感じはしても、邦題ほどの異様さは感じられません。このあたり、邦題つけた人の並外れた才覚が窺えますね。グッジョブ。邦題や予告と内容が一致せぬ作品が多い昨今、この潔さはぜひ褒め称えたいと思います。このタイトルでよもやオサレ映画を期待する人などおりますまい。オサレはオサレ、異様なら異様らしい邦題をお願いしたいものです。
続く
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