2002年06月01日(土) |
乳牛テクノロマンス#1「ブラフメーン」 |
ひさびさに見応えのある芝居でした。
ボクの芝居の見方はいつも脚本優先。 オリジナルをやっているアマチュア劇団は数あれど、ボクにとってはなかなか合格点をつけられるものは少ないのが実状なのです。
その点、今回の脚本は本当によく出来ていたと思います。 話のスジも通っているし、登場人物のキャラも立っているし、テンポのいい会話や、ちょっとしたギャグにいたるまでかなりの秀作だと思います。
また役者さんたちにも、とても惹かれるものを感じました。 それなりのキャリアを積んでいるんだろうなと感じさせる上手さもあり、情熱も感じられました。
ボク自身現在劇団を休団中で、過去に自分の能力のなさに役者をあきらめてしまった経験もあるため、耳に痛いセリフもたくさんありました。 (そんなん卑怯やん!なんて思ったほど)
三谷幸喜 さんの「ショウ・マスト・ゴー・オン」なんかに代表されるバックステージものっていうんですか、こういうジャンルのものはいろんな意味で難しいと思うんですよ。演劇経験者にとって安っぽくちゃいけなし、未経験者にとっても分かりにくくてはいけないと思うんです。普段自分たちがなにげなく使っている言葉ひとつにとっても、業界用語だったりすることがあります。それをそのまま使えばよりリアルな雰囲気や、ニュアンスが伝えられるかもしれないけど、何のことだか分からない人がでてもいけない。そういう意味で特に難しいのかなと、なんとなく感じました。たとえば、一般の人に「ゲネ」っていっても当然分からない人だっていると思うんですよね。それをそのまま使うか、「リハーサル」とか他の言葉に置き換えるのか、どっちがいいんでしょうね。こんなこと気にするのはボクだけでしょうか?
今回が旗揚げ公演とのこと。今後の活動に期待してます。
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