2002年11月15日(金) |
乳牛テクノロマンス#2『ロック ゴウ ボウル』七ツ寺共同スタジオ |
ノンストップワンシチュエーションコメディーというんだそうです。とある場所のとある時間をそのまま切り取った芝居。前作は本番中のとある劇場の受付が舞台でしたが、今回はとあるビルの屋上が舞台。
良くできた脚本だと思います。出はけが多くて、話の伏線も多くて、でもちゃんとつじつまがあってると思うし、細かいギャグセンスも好きです。卒業論文が英語で書いてあるところ、訳すために英仏・仏和辞典をあげようとするあたりはなかなか思いつかないと思います。
でも、どうしても前作と比べてしまう事が申し訳ないのですが、少々物足りない感想を持ちました。 単に今回の主題の就職活動ということが、今のボクには過去のことになっていたからかもしれません。もちろんテーマはそれだけじゃなかったと思うのだけど。 物語の舞台が前作のような意外な場所でなかったせいもあると思うし、登場人物のキャラクターが前作とほとんど同じであったのも途中で集中力をなくさせる原因だったかもしれません。後半から話の展開がスピードアップしないで逆にテンポが遅くなった気もしました。
お客さんは沢山はいっていたようだったし、総じて感想も好評なようでした。また、劇団の雰囲気もとてもよいと思いますし、制作がいろんなアイデアを出して宣伝・パンフの作成などをしているのも好感が持てます。 ただし、お客さんは結構薄情ですから。 裏切り続けてほしいなと。 いい意味で。
観劇後、初日祝いに参加させてもらいました。 水を差すようで申し訳なかったのだけど、正直な感想を脚本・演出の新庄さんに話しました。 心外だったと思います、ボクの感想は。 くやしそうな、何かを奮起するような新庄さんの顔がとても印象的でした。 次回作も期待しています。
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