日々雑感
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2002年02月24日(日) 「お帰り」の音楽

夕方、駅前を歩いていたら「夕焼けこやけ」のメロディーが聞こえてきた。17時だ。

「夕焼けこやけで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る」とあるように、以前はお寺の鐘の音が時間を告げたのだろう。音はその場の空気に切り込んでくる。一瞬、足を止めさせる。

前に住んでいた街では「家路」だった。夕方に流れる音楽といえば、この「夕焼けこやけ」と「家路」以外に知らない。曲調のせいか、夕方という時間帯のせいか、外を歩いていてこれらの曲が聞こえてくると、妙にものさびしくなる。「そろそろお帰り」の音楽。

「お帰り」の音楽といえば、お店での定番は「蛍の光」。閉店間際の店内を歩いていてあの曲が流れてくると「今日も終わりだな」と何かしみじみとした思いになる。ああ、でも一つすごいのがあった。大学のそばにあった蕎麦屋(ほぼ定食屋)では、閉店時間になると「軍艦マーチ」が流れるのだ。いきなり「軍艦マーチ」が店内に流れたかと思うと、まだ食べている人がいるのも構わずに、どんどん椅子がテーブルの上に積み上げられてゆく。しみじみとするどころではなく、ラストスパートをせかされているような感じ。

夕方の街に「軍艦マーチ」とか鳴ったらちょっと嫌だ。それとも、今日ももうひと頑張りと元気が出てくるだろうか。


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