寮の入り口前にクリスマス・ツリー現る。夜、ラジオから聞き慣れたピアノの旋律。ブエナビスタ・ソシアルクラブだ。よい。とってもよい。歌ならば、スペイン語の響きがいちばん好きかもしれない。なぜか本棚にある、旅行雑誌のポルトガル特集号などもめくってみる。ファドもいい。ポルトガル・ギターも。夏の海辺の夜の匂い。寒い冬、深い霧の中に閉じ込められている反動か。