日々雑感
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2003年12月19日(金) 寒い夜には

大きなツリーのあるお店にてクリスマスパーティー。この日の目玉は部屋の真ん中で作るホットパンチである。

大鍋に赤ワインを注ぎ、香辛料とオレンジの輪切りを入れる。そこに火挟みを渡し、砂糖の固まりをのせてラム酒をかけ、火を点けるのだ。砂糖は燃えながら大鍋の中にゆっくりと落ちてゆく。灯りを消した中に青い炎だけが浮かぶ。

それまでは食べたり、飲んだり、喋ったりで大騒ぎだったのが、この瞬間だけは静かになって、それぞれに炎の動きを見つめている。寒くて暗い季節に、親しい人たちと灯りを囲むこと、温かいものを飲み、食べること。これが冬の楽しみなのだと、隣りに座っていた人が小さな声で教えてくれた。

出来上がったホットパンチは、グリューワインに似ているけれども、アルコール度数はさらに高いらしい。確かに一杯で効果てきめん。残った分は瓶詰めにしてもらう。その瓶を抱えたまま、さらに何軒かはしご。


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