日々雑感
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2004年03月24日(水) 流れの音

雨の音で目が覚める。こんなにしっかり降るのは久しぶりだ。気温も下がる。近くの街は雪だという。

午前中、部屋の掃除。はじめは物が少ないこともあって「散らかる」ところまで行かなかったのだが、ここにきて、だいぶ雑然としてきた。本棚に本や雑誌、各種印刷物の山。机の上に旅先からやってきた小さな物たち。床には箱やら衣類やら。片づけは進まないが、こうなってようやく、落ち着いて自分の部屋にいられるようになった。さながら、巣にいろいろとため込んで、ぬくぬくしている何かの生き物のごとし。

午後、友人とその友人がやって来る。川沿いのいつもの店でソーセージとビール。川は、雨のせいか、いつもよりさらに流れが速い。怖くなるほど。先週から旅行に来ているという友人の友人であるところのひとは、今回とにかく川を見ることを目的として歩き周っているらしい。ひとしきり歩いたあと、二人はこの同じ川を下ったところにある街へと向けて発っていった。あそこでは、川幅はもっと広くなって、遠くから流れてくる他の川と交わるのだ。

夜、部屋の中、川の音がまだ聞こえているような気がする。けれども実際には、窓をたたく雨の音ばかり。


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