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2002年11月07日(木) ■ |
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≪将軍与孤女≫ |
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今日はテレビをつけたら映画がやっていた。 最初は戦争映画だと思ったので また悪者日本人が出てくるのかと思ったけど、 そうじゃなかった。 そんなチープな映画ではなかった。
日中戦争時、大陸に移住してきた日本人家族が、 空爆によって親を失い、残された娘二人を 中国人兵士が拾い育てるというもの。
中国人側にしてみれば、この子達も自分の親を殺した日本人の娘。 侵略者の子供であるという受け入れられないという思いと、 敵ながら同じ境遇に置かれた子供を捨てられない。
そんな中でも、彼らは受け入れ、育てていく。
その最中でも、おろかな戦争によって、人が殺されていく。
最終的には、親を忘れられない子供のために日本の軍に引き渡すことになる。 しかし、そこでも返すために子供達を連れてきた者が殺される。
危険を冒してでも、そばに居たい、逢いたい人がいる。 そんな時、戦争という殺人道具が彼らを引き離す。
結局、戦争によってつながるものはなく、 あるのはひきさかれるものだけだ。
銃を放つ以外になにもできなくさせてしまうもの、それが戦争なのかもしれない。
戦争に加害者はいない。みんな被害者だ。
この映画を見れば、日本人も中国人も涙すると思う。
最初は、なんだまた中国人の懐が広いとでもいいたいのか!と 偏見70%で見てた。 政府が国民の自尊心を高めるために抗日を使うのはもはや日常である。
でも、もしその意図があったとしても、 そんなものを乗り越えるものがこの映画あると思う。
こういう映画が今の日本と中国社会に広まっていたら、 もっと日本人と中国人は仲良くなれると思う。
くだらない見栄もつまらない偏見も、 すべて捨てられたらどんなにいいかと思う。
でも、捨てるどころか、近づくごとに積もっていく、日本人と中国人。
みんなこの映画を見てから、湧き上がった感情をお互いぶつけたら、 きっとそれは同じ気持ちが出てくるんじゃないかな。
そう思う。そんな映画鑑賞後・・・・。
≪将軍与孤女≫ http://www.ohfilm.com/pk/jjygn.asp
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