あたしは理屈っぽい。
生き様はものすごく感覚的であり、本能的な勘で生きているといっても過言ではないのだけれど、何かを伝えなければならないと思うと、必死で理屈をこね始める。
伝えたい情報をいかに効果的により理解されやすいものにするか、そのためには例えたった1行ですむような説明であっても、いくつかの言葉を用意して、最適と思われる形を作り上げてから、説明に当たるようにしている。
給湯器の調子が悪い。
ただそれだけのことなのだけど、説明しようとしたら、はしょられて、挙句、
「いちいちめんどくさい」
と一喝された。
回りくどく説明したわけでも、言葉数多く話したわけでもなく、不具合が正常に作動していることを言いたかっただけなのに。
こっちがめんどくさいんだけどな。
君の望むような形でコミュニケーションを図るのは外国語を話すのにも似て。
あたしのマイは非通知です。