たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2006年10月05日(木) 親はなくとも子は育つ。

おばばが近所のお友達と一緒に、2泊3日の旅行に出かけることになった。
平日の2泊3日ってことはですよ?あたしは仕事だっつーの。

「あたしがカレー作るから平気平気」

などと調子のいいことを言っていた娘だったが、あいにく部活の後にバレエのレッスンに直行しなければならず、作る時間などない。
仕事に行く前に作っていくことにした。

「ご飯は自分で炊くからいいよ」

そう、そうなのだ。息子はとりあえず、ご飯だけは炊ける。

「じゃあ、ご飯だけはお願いね。カレーは作っていくから」

洗濯をしながらことこととカレーを作り、はたと気付いた。
食べるときどうやって温めるのだ?
娘ならまだしも、息子はガスコンロの付け方はまだ教えてない。
まかり間違って、火事にでもなったら、と思うと不安になったので、置手紙に、

「カレーをあたためるときはレンジであたためてね」

と書き残し、仕事に出かけた。
道すがらだんだんと不安になってきた。
留守番をすることはあっても、こんなに長時間、しかも食事がらみで留守番するのは初めてのことだ。
いてもたってもいられず、休憩時間に自宅に電話をすると、

「あ、ママ?今ね、K君と遊んでる」

のん気な声が聞こえてきた。
ちょっとほっとして、時間どおりに仕事を終え、また、電話すると、

「ご飯?食べたよ。ジュースがないから買ってきて」

と実にのん気な答えが返ってきた。

折りしも雨の中ずっしりと来る1.5リットルのペットボトルを抱え、大急ぎで帰宅した。

玄関を開けると、

「ただいま〜!大丈夫だった?」

大きな声で声をかけたが、当の息子は生返事。
部屋に行くとアニメなんか観ています。(笑)

「ご飯食べたの?ちゃんと温められた?」

「うん、大丈夫」

いつもなら抱きついてくるのに、それもなし。

そういえば、先日も、隣の奥さんが、

「昨日、雨が降ってきたから、お洗濯物、と思って声をかけたらゆう君が出てきて一生懸命しまってたわよ」

と言っていたのだっけ。

知らない間に、ずいぶんと大人になったみたいだ。

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うらら |あばら家足跡恋文

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