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| 2011年03月02日(水) | 片付け読書ノート3: 神話列車殺人事件 |  
西村京太郎著、徳間文庫2002年10月15日 初版発行
 ISBN4-19-891394-3
 
 「BookOff350円」の値札がついているから、これも誰かから貰った本であろう。
 
 西村京太郎と聞いて思い浮かべるのは、「十津川警部」と「トラベル・ミステリ」だ。この人が「十津川警部シリーズ」を書いたというのは覚えているし、数冊読んだ記憶もあるのだけど、内容は全く覚えていない。「トラベル・ミステリ」と聞くと、テレビのサスペンス・ドラマを思い浮かべてしまって、「面白くないんだろうなぁ」と思ってしまうが、これは偏見というものだろう。
 
 基本的には「トラベル・ミステリ」は嫌いではない。ミステリとしては興味が無いが、旅行ガイド・ブックとしては面白いものが多いからだ。読むとそこへ行ってみたくなる。その土地の歴史なんかはガイド・ブックを読むよりも読みやすく解りやすい。
 
 この本は「トラベル・ミステリ」ではない。「トラベル・ミステリ」とはどこにも書いてない。が、「神話列車殺人事件」なのであるから、神話について書いてあるのだろう、と期待して読んだのが間違いだった。確かに神話は関係しているのだが、その神話自体についての記述は少ない。私は地理や歴史に詳しくないが、神話に関しても全く詳しくない。神話に関する本は、地理や歴史の本と同様、難しいので読みたくない。でも、ミステリに書いてあると、内容が非常にすんなりと頭に入ってくる。だいたい私の知識というのはミステリから得たものが多いのだ。(そこから興味を持って深く勉強する、ということは全く無い。)で、本書も期待して読んだのだが、神話についての説明は無かったのでがっかりしてしまった。
 
 私はこの類の本は「推理小説」のカテゴリーには入れない。
 
 
 
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