DOTFAMILYの平和な日々
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昔から人付き合いが悪く、友人の数も少なかった。1人遊びが好きなので、友人になっても一緒に何をして良いのかわからない。が、その数少ない友人達は全員何故か人付き合いが良く、親切で人の世話も親身になってする人だったので、若い頃はそれでもあちこちに引きずり出されていた。愚息が小さい頃は、私と2人っきりでは引き篭もりなってしまうといけないと思って、同じ年頃の子供がいる人達とせっせとお出かけをしていた。
愚息が大きくなって運転手をする必要も無くなり、愚息が小さかった頃のお友達はほぼ全員帰国し、私もダンナの病気や愚息の不良化によって残っている数少ないお友達とお付き合いする精神的余裕が無くなり、緊急時に備えて仕事は自宅で出来ることだだけに絞り・・・月日は流れ、気がつくとほぼ引き篭もり状態になっていた。ま、それはそれで悪くは無い。
ダンナは元気になり、愚息は相変わらずプー太郎だが、「不良少年」と呼べる歳ではなくなり、いくらでも外出することが出来るようになったのだが、何しろ10年以上こういう生活を続けて50代に突入した数年後に、突然外に出ろと言われても・・・困る。が、ダンナが退職して以来、ダンナの付き合いであちこちに引きずり出される。仕事が忙しければきっぱりと断れるのだが、残念ながら最近週末は全く働いていない。で、付き合い外出で・・・疲れる。家で仕事をしている方がよほど楽である。
が、先日久しぶりに数少ない友人の1人から電話があり、水曜日に彼女の義母を我が家の近くの美容院に連れて行かなくてはならなくて、2時間ほど待ち時間がある。その間に一緒にお昼を食べないか、とのお誘いがあった。水曜日はダンナが両親を日系コミュニティ・センタのシニア・クラブに連れて行く日である。つまり、私1人で気兼ねなく外出できるのである。これはもうあり難いお誘い・・・涙が出るほど嬉しいお誘いである。彼女の義母は高齢なので、美容院に置いてくると行っても何かあった時に直ぐに駆けつける距離にいた方が良いだろう、ということで、美容院の近くのイタリアン・レストランで会うことにした。
気兼ねない友人とおしゃべりをしながら食事をする。これほど楽しいことがあるだろうか。食事(シーフード・リングイーニ)はとても美味しかった。食後には珈琲を飲みながらデザートまで食べた。(ティラミスとパンナコッタを取って半分ずつ食べた・・・いや、私が3/2食べたかな?)2時間あれば、ゆっくり食事をしてデザートまで楽しめるのだな。しかもおしゃべりをしながら。
お腹一杯になったから、このまま家に帰ってお昼寝をしたい気分であったのだが、せっかく外出したのだから雑用を済ませてから帰ることにした。銀行へ行ったりクリーナーへ行ったり・・・いつもはメンドウな雑用が全然苦にならない。なんか気分がウキウキしている。その気分は家に帰ってからも続いた。翌日まで続いたため、ダンナと一緒に買物なんぞに出かけてしまった。
ああ、こういうのを命の洗濯と言うのだな・・・としみじみ思った。
そう言えば、前回彼女と一緒にお昼を食べた時も、しばらくはウキウキ気分が続いたな。でもあれってもう1年位前のことだよなぁ・・・いくら命を洗濯しても、1年は持たない。せいぜい数ヶ月である。が、彼女も色々と忙しい人なので、自分の自由になる時間がそんなにある訳ではない。というか、私達の世代の女性はみんなそうなのかもしれない。
近所に日本人の主婦グループがあり、彼女達はダンナや子供がいない昼間にゴルフや食事やショッピングを楽しんでいるということは知っている。お誘いを受けたこともある。が、残念ながら私はそんな優雅な生活を送る余裕は無い。精神的な余裕や時間的余裕以前に、金銭的余裕が無い!彼女達は決してぐ〜たら主婦ではない。空き時間にエネルギッシュに遊び、手際よく家事をこなして、機嫌よく帰ってくる家族を迎える。それはそれで非常に良いことだと思う・・・金さえあれば。
という訳で、久しぶりに楽しい一時を過ごした。ただ1つ難を言えば・・・レストランのメニューの全てにカロリーが書いてあったことである。毎日外食してるならともかく、たま〜に楽しくお昼を食べるのに、カロリーなんかが書いてあったら、興ざめではないか!
・・・と思いつつ、しっかりデザートまで食っちまったけど。
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