例の弁当屋、例によって「三択」中のこと。
店内BGM(たぶん有線?)で切ないメロディーが流れているのに気がつく。インストゥルメンタルなんだが、これは間違いなくクラプトンの「Tears in Heaven」。そう、唄い出しは、
♪ Would you know my name? If I saw you in heaven〜 (天国で君に逢えたなら、君はボクを憶えていてくれるだろうか?)
正しい和訳は分からんが、まぁこんな感じだろう。
ご存知の通り、クラプトンは実生活で幼い息子さんを亡くしている。その子に捧げたのがこの曲。その事実を知った時、マユゲは鳥肌が立つほど感動した。真実というものは、僕らのココロに強く訴えかける。僕はツクリモノの世界で仕事をしているから余計にそう感じてしまうのかもしれない。
ドキュメンタリー番組や小説もそうだよね。有名なNHK特集「江夏の21球(原作:山際淳司)」や、西武松坂が高校最後の年の甲子園大会を特集した番組も秀逸だった。ジム・ギャリスンの小説「JFK」も、当事者ならではのスリリングな描写がボクを引き込んだ。
やっぱりすごいヤツらには、必ずドラマがある。たまにこういうものに触れたくなるんだよね。
一方、最近のCMの世界は、大「合成流行り」。もちろんそれらは企画が面白く、個人的には好きなのだが、あまりにホントかのように映像がつくれてしまうことが、すごいと思うと同時に、恐かったりもする。恐いっていうのは、だまされることが恐いんだ。
映画「フォレスト・ガンプ」で使われた手法(ガンプがケネディ大統領と同席する)マンマの日清カップヌードル永瀬正敏。ユースケ・サンタマリアが跳馬する発泡酒のCM(コレは腹を抱えて笑った。さすが多田さん)。
絶対ありえないと分かるもので笑わせてくれるのはいいのだが、ひょっとするとホントかもと思えてしまうもの、てっきりホントだと思ってしまっていたものもあって始末に悪い。カネボウ テスティモの紀香・松雪・稲森はホントにスケジュール合せて同時に撮ったのだろうか? 白バックなのが怪しい。まあどーでもいいんだけど。
でもどーしても許せない噂を聞いた。信じてたのに。
「ダンシング舞の海よ、お前もか」
2000年05月30日(火)
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