久々のオフ。
ここんとこ土日は両方リベの練習だったが、今日は練習なし。そこで、喪中はがきの印刷のため実家に帰った。印刷以外は特にすることもなく、これまた久々にしっかりとテレビを見た。何を見たかというと、テレ朝のオリンピック特集番組。そう、ニッポンのアニキ、福山雅治が出てたやつです。
福山兄ィは、今回のシドニーオリンピックをテレビ朝日の記者として追いかけた。記者といっても文章を書くのではなく、もともと趣味でやっているという写真を通して、選手たちのドラマを切り取ったのである。
柔道 田村亮子、井上康生。 女子ソフトボールチーム。 女子マラソン 山口衛里……。
福山兄ィはシドニーに乗り込む前から、選手たちのオリンピックに懸ける練習風景を取材していた。選手と話をする場面も放送されていたんだが、これが面白かった。日本代表選手といっても、福山雅治と会うとなれば緊張するはず。逆に福山兄ィだって、世界の舞台で活躍するトップアスリートたちと記者として話をするのは緊張するだろう。
想像してみ?ガチガチのギコチない会話になるよな、普通の人だったら。人見知りの激しいマユゲの場合、別世界の人とコミュニケーションをとるのは、すごくエネルギーがいる。そして自分の方に垣根がある場合となると、まず成功しない。
でも、さすがは福山兄ィのパーソナリティ。ラジオでのトークを彷彿とさせる"気のいいあんちゃん"振りですぐに打ち解けて、仲間としてはしゃぐ様子は、実に微笑ましいものがあった。ある世界に打ち込んで、一流として活躍している者同志の、通じ合う何かがきっとあるんだろう。
ところでその写真はというと、趣味とはいうものの、なかなかのものであった。
写真というのは、その空間を捉えるのと同時に、その瞬間を切り取る。シャッターを押す者が、その瞬間に何かをハッと感じ、そのセンスで切り取った「世界」には、結果としてその一人称でしか発することのできないメッセージが込められるんだと思う。
モチーフとなった選手たちの、2000年の夏という瞬間に懸ける強烈な思いもあいまって、彼が撮った写真は、二度と来ない瞬間を切り取ったものとして、とても印象的なものばかりだった。
そしてもう一つ。福山兄ィは、今回のテレ朝オリンピック中継のテーマソングをつくった。選手たちへの応援歌として、である。オリンピック前、日本での練習風景を取材していた彼は、既に出来上がっていた曲に違和感を感じ、レコーディングの段階でもう一度一から作曲しなおすことを決めたという。
自分の言葉として語れる歌にするために。
彼は考え抜いて、熱い思いを胸に練習に打ち込む選手たちの姿を、長崎から夢を抱いて上京してきた若き日の自分と重ね合せたという。そしてその曲は本当の意味で、応援歌になった。
だからそのメッセージは、福山兄ィ本人やオリンピック代表選手に対してだけではなく、今のマユゲ、そしてリベンジャーズの面々に言ってくれているようにも聞こえた――。
◇
HEY!
(作詞・作曲:福山雅治)
ときめき バッグに詰め込んで 朝焼け列車に飛び乗ろう
明日へのキップを手に入れて 僕らの旅を始めよう
言葉じゃないって知ってるから カタチじゃないってわかってるから
今はただ 名も無きこの道を もっと強く 強く信じたい
Live your dreams!
追いかけて ずっと追いかけて この空の向こう
輝いて きっと輝いて 風になれるから
くやしさ ポケットに握りしめ 誓いのレールを走り出そう
希望のビートを刻んだら 僕らの歌を さぁ 唄いだすのさ
あきらめないって決めたんだろう? あふれる笑顔が欲しかったんだろう?
今はただ 名も無きこの夢を もっと熱く 熱く 感じたい
Live your dreams!
追いかけて ずっと追いかけて この空の向こう
輝いて きっと輝いて 風になれるから 激しさを ずっと激しさを 情熱のままで
誰よりも きっと誰よりも 風になれるから 君になれるから
だって どんなに涙こぼれても だって 止まない雨はないから 泣いていいよ
そうさ 孤独に震えていないで そうさ 明けない夜はないんだ 君はまちがってない 追いかけて ずっと追いかけて この空の向こう
輝いて きっと輝いて 風になれるから
激しさを ずっと激しさを 情熱のままで
誰よりも きっと誰よりも 風になれるから
君になれるから Hey!Hey! It's all right! Everything's gonna be all right!
◇
僕もこれからはカウントダウンです。
2000年10月22日(日)
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