一流の人たちというのは、一流の「顔」をしていると思う。
別に男前だとか、いい女だとかいうのではない。僕のいう「顔」とは、「面構え」というのがより近いかもしれない。
その一流の「顔」を見ていて気づくことがある。各界の一流の人のなかには、活躍するフィールドこそ違えど、似た顔の人がいるのだ。
よくいわれるのは、竹中平蔵・内閣府特命担当相と女子柔道・谷亮子(旧姓田村)。この二人は顔だけではなくて、ずんぐりむっくりした小柄な体型も似ている。
このペアに負けていないのが、西武ライオンズ松坂大輔と女子卓球・福原愛の二人である。松坂投手がインタビューを受けているのを見ていて、そのうち泣き出すんじゃないかという錯覚にとらわれるときがある。ちがうちがう。それは愛ちゃんのほうだろ。何度そう思ったことか。
そんな「一流フェイスの類似」リストに、最近また一組が加わった。その一方は、サッカー23歳以下日本代表の田中達也選手である。今回の最終予選では、小さい体で縦横無尽にフィールドを走り回り、アテネ五輪の出場権獲得に大きく貢献した。彼はこれで一流の仲間入りをしたといっていいだろう。
その相方は誰か。ここで長江健次だと予想した人は甘い。確かに目元あたりは似ているといえなくはない。ただ残念ながら長江さんは、相対的に一流ではないのである。もちろん素敵な人ではあるけれど。
じゃあ誰なんだよ。
先日遅ればせながら、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』を観てきた。ホビット族という小人たちが、小さなからだでスクリーン狭しと活躍していた。
栄えある田中達也の相方は、主役のフロドを演じた、イライジャ・ウッドなのである。顔はクリソツ。彼もまた一流。そして小さい。文句なし。
2004年03月21日(日)
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