今日、多国籍パーティーに行った。 カナダ、アメリカ、オーストラリア、日本。各国出身の総勢五十名近くが、都内某所に集まった。
そこで何人かとアドレス交換をした。日本滞在期間の長短にかかわらず、ガイジンのみんなは上手にケータイを操る。あるオーストラリア人の男が、器用に親指を動かして僕の名前を入力していく。
入力に手こずる僕を尻目に彼は尋ねる。 日本語でだ。 「この字でいいの?」 差し出されたケータイの画面を覗き込むと、見慣れた漢字が並んでいる。 「阿部、安部、安倍、阿倍……」 彼は、さも慣れた様子で一番上の変換候補を指差す。
僕は答えた。 「イ、イエス」
彼は満足そうに確定のボタンを押し、つぶやく。 「オッケー♪」 それもやはり日本語だった。
2004年05月02日(日)
|