新しく勤めることになった会社の事務所は「千代田区」。ご存知の通り、街中は禁煙なわけです。それはそれでいいでしょう。歩行喫煙は迷惑かけるし。でもそれが煙草を辞める理由になるかというと、ならないわけですこれが。事務所の喫煙所でも、喫茶店でも吸えるし。
今夜は、この度この会社に「新入り」と相成ったH編集長と僕の歓迎会をしてもらいました。で、そこそこ遅くなったわけです。深夜に近い、乗り換えの駅。乗り継ぎが悪く、十分ほどの待ち時間。ホームの端には、喫煙所があるわけです。手持ち無沙汰なので、取りあえず吸いに行きますわな。
するとそこには異様なまでに喫煙者が群がっているではありませんか。年代は幅広い。三十代、四十代、五十代。六十代もいるな。そのほとんどが男ばかり。みんなサラリーマンなわけです。
本なんぞを読みながら、最後の煙をふーっと吐き出しつつ顔を上げて気付いたことがひとつ。ここに集まっている連中は、どいつもこいつも「デキなさそう」な輩ばかりに見えたわけです。で、間違いなく自分もそこにいるわけです。ヤバイヤバイ。アメリカでは煙草がやめられない奴はデキない奴だと言われるそうです。とうとう日本でもデキない奴だけが煙草を未だに吸っている、という時代になったんでしょうか?
ホーム端の煙る空間から逃げるように離れ、思ったことがひとつ。「やめようかな」。生まれて初めて禁煙が頭をかすめた一瞬でした。なんて思い出しつつ、帰宅して「ふーっ」。
2004年09月13日(月)
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