思い出に変わるまで
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| 2006年10月07日(土) |
あなたならどうする? |
いつもよりゆっくりと起きた朝 私は朝ごはんの準備をしながらキッチンでサンドイッチを作っていた。 よく晴れた日。 秋晴れの天気。 こんな天気の日には布団を干して夜はフカフカで心地よく寝たい。 主人に布団をベランダに干すようにお願いし、足元でまとわりつくように遊ぶ娘を目で追いながらパンの耳を切ってた。
「あっ!!」 主人の声がしたのと同時にカランと何かが落ちた音。 目を向けると布団を抱えしゃがみ込み身を隠すように硬くしている主人の姿があった。
どうやら物干し竿が布団を持ち上げた際にストッパーから外れ下の駐車場に落ちたらしい。 我が家は二階。 一階には会計事務所がある。 落ちたはずみで持ち上がった竿は駐車してあった車のボディにコツンと当たったらしい。 事務所から車の持ち主らしいオトコの人が出てきたので反射的に身を隠したってワケ。
我が家の朝の事件でした。
状況が分からなかった私。 さとしクンに聞いたら大した事ないって言うけど、ならどうして身を隠す!! 車は無傷だと二階から見ても明らかなら持ち主に謝罪すべきでは??
うちが落とした証拠が無いし、確定もできないんだから黙ってればいい。 知らん顔すればいいんだよ。
言い張られました。 きっとさとしクンは事務所から出てきたオトコの人の様子を見て謝りにくい事を感じたんだろう。 バツが悪そうにしてたし。 おまけにストッパーからどうして竿が落ちたのか??と済んでしまった事をいつまでも不思議がる。 まるで言い訳をするように・・・。
その態度に曲がった事が大嫌いな私。 カチンと来てしまいました。
危険な事をわざとではないけどしてしまった。 本当に無傷か分からないけど車に触れてしまったなら余計に謝罪すべき。 私が当事者なら危険行為をした事だけでも申しわけ無いと思うもん。
さとしクンは1時間後には歯医者へ行く予定があった。 険悪なムード漂う中サンドイッチを食べ着替える。 下の事務所のオトコの人はウチの竿を事務所の入り口付近に置いて車を移動させた。 もしも竿を持ってお宅のじゃない?って訪ねられたら・・・ 真っ先に考えた。 認めて謝罪しようか、それともさとしクン本人に対応させたほうがいいのか。 小心者ですかアレコレ考えましたよ。 正直にさとしクンに話したら 「ほんまmamiの想像力って・・・すごいと言うかすばらしいと言うか・・・感心するわ」 バカにしたように言うの。 ますますカチカチカチーン!! もう知らない! 何があっても私は関わらない!
歯医者に出かける時 「怒ってる?」 機嫌を伺うさとしクンに 「怒ってるってよりさとしクンの対応に失望というかがっかりしたと言うか・・・今更謝りに言っても遅いしね」
茶化して責任逃れを言う姿にこんな人だったのか・・・ 正直失望に近い感情が沸いた。 確かめた訳じゃない。 もし車に傷がついてたら修理代の請求をされる。 それを逃れる為にゴマかしてるのかな? そんな事まで思った。
本当に険悪な雰囲気のまま歯医者へ送り出し、数時間後帰ってきたさとしクンの手の中には落ちた竿が。 「偶然落ちてしまいました。すいません、って謝ってきた。下のおっさん、あいつヤー公だな。いやにスゴミのある声でそうか。って言われておしまい。ごめんな、今朝は 」
竿を手に持つさとしクンの姿が妙にさっぱり見えたのは気のせいでしょうか? あと残り少ないこのマンション生活で嫌な思い出なんて残したくないもの。 午前中、2人の感覚の違いと言うか(さとしクンは半分おちょけていたのだろうか?)考え方の違いに愕然としたけど・・・ こういう時、彼を押しのけて自分が前に出て謝りに行ったほうが良かったのか、彼の行動に任せればいいのか・・・・。
あなたならどうする?
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