思い出に変わるまで
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ホームヘルパー級を取るにあたって施設実習と言うものがあるんですよ。 厚生労働省の規定により30時間するんです。 在宅介護の訪問ヘルパーとして一日 福祉施設(老人保健施設や養護老人ホーム等の介護スタッフとして)二日間 ディサービスで一日間 合計四日間行きました。
・・・・。 結構体力的に大変でした。
いやね、排泄介助のおむつ交換やトイレに連れてくトイレ誘導とかはゼンゼン平気なんですよ。 みんな排泄しなきゃ生きていけないですからね。 母になってしまえばぜーんぜん平気。 食事介助もタメで経験してるから全くモーマンタイ!! 痴呆症の方と会話して話題がかみ合わなくても楽しい時間でした。 何が辛かったって・・・・。
立ちっぱなしなんですよ。 座ったのなんて昼食休憩の一時間のみ。 足が棒のようでしたよ。 最終日なんて張り詰めてたのがプツンと切れたようにグッタリ。 ダルくてダルくて。 食後の後片付けの皿洗いの途中で急に眠気が襲ってきてフラフラしながら片付け、気づいたらテーブルに伏せて寝てました。 どうもその間にタメとさとしクンはお風呂入ってたみたいで 起こされて自分が寝てた事に気づいたくらい。
三十路過ぎると体力がガクンと落ちましたな・・・。 今更ながらに実感しましたわ・・・。
この四日間通して感じた事。 在宅介護の方、施設入所されてる方両方見ました。 でもね・・・。 施設入所されてる方、みんな言うんですよ。 家に帰りたいって・・・。 痴呆のある方なんて私を呼び寄せ、腕つかんで
「お姉ちゃん、私の家に電話してちょうだい。命の危険があるから・・・大変だから・・・迎えに来てちょうだいって家に電話してちょうだい」 泣きながら叫んでるんですよ。
また違う方が
「まぁそろそろおいとましますわ。昼ごはんも食べたし、暗くならんうちに家に帰るわ。じぃさんが待っとるから」
施設職員の方に聞いたら毎度同じ事言ってるらしい。
みんなそれぞれの理由を持って入所されてるんだけど切なくなりましたね。 ほとんどは「介護困難」の理由なんですが、やはり自分の家に帰りたいと言う気持ちが強くてやりきれなくなりました。
現実と理想のギャップがあって当たり前なんですが・・・介護施設が悪いとは言いません。 需要があるから介護施設があるワケですがね。 そのおかげで家族の人が介護疲れで倒れたりするのを防ぎ、生活していけるワケですから。 でも・・・ 胸が締め付けられました。
介護現場の現状をほんの少しだけ覗いただけですが、いい勉強になりました。 将来はこの職につくだろうと内心・・・気持ちが固まりました。 今すぐじゃなく二人目の子供を産んで、自分の環境を整えてからだろうけど。
そうそう、介護施設でまたまた高校の同級生に再会してビックリしました。 彼女は今年国家資格の介護福祉士に合格したばかり。 高校時代は少し横着だった彼女が介護職に就いてたとは本当にビックリしました。
これで資格を取る為に12月から動いた私の勉強期間は終了。 あとは閉講式を迎え、終了証をもらうだけ。 でも、やっとスタート位置に立てた状態だから。 がんばるぞ!!私!!
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