2002年02月21日(木) |
人間の尊厳の有無について線引き。ホームレス考三度。 |
会社の近所のホームレスさんの中に、とてもこまめに洗濯をする方がいる。 私が会社から英会話スクールに行く時に通る道。彼はビルの入り口のチェーンにいつも洗った下着などを干している。 いつも、この寒いのに夜干して乾くのかなあ、凍るんじゃないかなあ、などと余計な心配をしながら通り過ぎる。 洗濯好きなホームレスさん。 これが人間の尊厳というものなのかもしれない。
渋谷のホームでたまに見かける(多分)年寄りのホームレスさん。 駅のホームで、小用をたしている。この駅構内にはちゃんとトイレが存在する。なのにホーム。しかも隅ではない。朝、人が多いのに、邪魔なのに、少し広い喫煙場所の真ん中で用をたす。彼は小用時ズボンを全部下ろす。 これが尊厳を捨てた人間というものなのかもしれない。
少し露出趣味があるのだろうか。誰も彼の貧相なものを見たって表情一つ変えないのに。朝だから。 君は守るものがないからたかがそんな事で注目されると単純に考えているのだろうが、守るもの、すべきことを持っている人間は君が自己満足に浸っている間にも必死で働いている。だから辛い朝にそんなデモンストレーションをしても、君に注目して驚くなんて事、期待できないのだよ。 朝、渋谷駅で足元に目をやった時、もしも黄色い液体が流れていたら、それはきっと彼の尿である。皆様お気を付け下さいませね。 いえ、それを踏むのは個人の自由です。でもそれを踏んだ足で、ラッシュに紛れて私の足を蹴飛ばしたりしないで下さいね。普通の靴だったなら我慢しますけど尿付きの靴は絶対お断り。
夜、ホームレスさんたちは彼らのインスタントハウスで寛ぐ。同じビルの入り口に2、3人がそれぞれ近い場所にダンボールで寝床を設営して、知り合い同士談笑しながら眠る前の平和な時を過ごしている群型。 一人しか寝床をつくれないビルをわざわざ選択して、本や漫画本を読みながら過ごす孤立型。 人間の性質は、やっぱりどこでもどの集合でも大して変わらないものらしい。 個人的な見解では、群型の方がポイント高い。人間の近くにいる方が、寒さが緩和されると思うから。 多分私、夏になったら逆の事を言いますな・・・。
|