人が失踪して、音信不通で10年経ったら、家族によって死亡宣告というのを申請できる。・・・んだったような気がする。朧ろ気な記憶。 でも、帰ってきたらちゃんと手続きすれば戸籍等は復活させられる、んだったかな。
もし。申請してくれるような家族が居なかった場合はどうなるのだろう? 10年かそこらで自分が家族に死亡した事にされてしまうのも何か哀しい気がするが、それすらして貰えない人達は? もしかして、何年経っても、本当はさっさと死んでしまっていても、ずっと生きている事になるんだろうか。 もう200歳は超えてるね、この人。なんていう状態でも戸籍にきちんと残るのだろうか。書類上は生きていたりするんだろうか。 人間が、200歳だったら絶対死んでるに決まってる、なんて、誰にも断言できないから、やっぱり勝手に抹消されたりはしないのかなあ。(昔だったら100歳まで人間が生きる訳がない!って言っていただろう事を考えれば自明である) それとも自治体等が、勝手に手続きを代行して死亡にしてしまったりするんだろうか。
もしも暗い世相がずっと続いて失踪者がコンスタントに出続け、そのうちの何割かが戸籍に残り続けたら、書類上、将来この世はイモタル人間※の世界だ。(※出典:倉橋由美子)
ホームレスさんたちを見ていて、そのうちそんな将来がやってくるんじゃないかと空想。 この場合、より暗くてより失踪者を多く出した国が世界最長寿国当確だ。 但し最長寿国競争には、全部の国が自国の戸籍を全て把握しているという前提条件が必要だけどね。
・・・少しだけ、ほんの少し、空想世界で遊んでみただけ。終わりがまだ見えない事実にちょっと疲れてるし。 いやあ、これってポーの一族だなあ、浪漫的だなあ、と思って。
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