最強の星の真下

2002年04月19日(金) バカップルに怒りの表明。

先日、エルサレムのバカップルの話をWEBニュースで読んで倒れ伏しそうになった。

戦争中なのに、日本人観光客バカップルが武装もせずにガイドブック片手に生誕教会を探して彷徨き回ったという、あのニュースだ。

5ヶ月間放浪旅行中で戦争のことを知らなかったというが、中東を放浪しようと思ったら放浪中だろうが情報はきちんと収集して当たり前である。中東における歴史的背景や近現代の様々な問題について、認識していない方が異常だ。知らなかったなんてことが言い訳になると思ったら大間違いなのである。
外出禁止令で人の姿もないのに全く異常に気付かないというのも、相当なんだかな〜な話である。

こういう無神経な人種には、私は正直怒りを覚えるし、同じ日本人だと名乗って欲しくないと思う。
何故か。
今エルサレムにいる人々は、自分たちの生活の場が荒らされ、深刻な命の危険の中で暮らしているのである。身内を亡くした人もいるだろう。
彼らは明日をもしれない状態で戦々恐々としているのだ。こんな事がもし日本で起こったら恐怖と緊張で神経をやられる日本人が続出するに違いない。そんな状態のはずである。
それなのに何ですか?「観光」?
あまりに彼らに対し無神経な行為ではないか!!

そんな状態をわざわざ見に行った訳ではない、ええ、そうでしょうとも。
でも、そんな状態の中に平和ボケした観光客が入り込んできたら、今脅威に晒されている人たちはどう思うか!
それを思うと、そのバカップルの日本人国籍を剥奪して貰いたくなるのだ。

もし阪神大震災後の混乱の最中、外国人観光客が「放浪中で何も知らなかったから」ガイドブック片手に神戸の崩壊した地域を名所を探して歩き回ったらどう思う?!
君たちこの惨状を見て何も思わないのか!!ふざけるな!!と怒鳴りつけたくなるに決まっている。
自然災害で、仕方がないことだけれども、関東大震災が起こったら、そして「知らなかった平和ボケ外国人観光客」が来たら、おそらく私は怒鳴りつけるだろう。

エルサレムの彼らは人為災害のただ中にいる。諦めるしかない天災、ですらないのだ。他者から苦しめられているのに、見物に来ている人間がいる。そんな理不尽さを彼らに味わわせる残酷さを少しでも想像出来れば、「知らなかった」などという陳腐な言い訳など通用しないのが解るだろう。

訪れる国についての最低限の知識を持つのは、訪問する側の義務である。
バカップルは、その程度の分別が要求されて当たり前の年齢である。
「知らなかった」が許されるのは乳幼児だけなのである。それ以降は年齢相応の言動を周囲に要求されて当たり前だ。何故なら、年齢に応じて権利も拡大されるからである。要求されるのが嫌ならば、年齢相応の権利も放棄しなくてはならない。

それが人間社会の鉄則である。



本日は怒りの日記で楽しい話ではないが(というより思い出すとなお一層気分が暗くなるが)何日経っても、どうしても、ど〜〜しても、書かなければ収まらなかった。まあこんなページがあってもいいか。


 < 過去  INDEX  未来 >


桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

↑エンピツ投票ボタン
My追加