最強の星の真下

2002年10月16日(水) 憧れのスタンウェイ。

今日、何となく楽器店を覗いた。

燦然と輝くスタンウェイのグランドピアノにうっとり溜息。いいなあ。
触らせて貰いたかったけれど、ピアノを辞めて既に20年近い。天下のスタンウェイさまでヘボな音を出してはいかんいかん・・・と遠慮した。

50年輩のおばさまが店員さんの説明を受けながらピアノを見比べていた。聞こえてくる話によると、どうもそのおばさまは「家に何台も」ピアノを持っているらしい。
お金持ちだ。お金持ちは貧相な服装をするというのはどうやら本当らしい。

おばさまは隣に展示してある、これもスタンウェイグランドピアノさまを弾き始めた。

・・・買われたらそのスタンウェイさま、泣き崩れるぞ・・・?

ちょっと心の中で毒を吐きつつ、そのピアノが買われないことを心から祈ってしまった。
何台も持っているならもういいじゃないですか、新たにウン百万ものピアノを買わなくても。

小学生の手習いレベルなら、そして千手観音のように腕が沢山ある訳ではないのなら、今持っている楽器たちを大事にしてあげればいいのに。


買えない者の僻みなのだけれど。
今はただの夢だけど、いつか本当に買えたらいいなあ・・・。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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