最強の星の真下

2004年06月02日(水) 読書による逃避。

ここ数ヶ月、読書熱上がりっぱなし。
仕事でストレス多いし、一種の逃避行動ですな。


今は気分によって2冊を平行して読んでいる。

『アドルフ・ヒトラー』と『我が半生』。

伝記と自伝という差はあれど、どちらもつい数十年前に国のトップとして君臨していた人達の話だ。
これでどちらを読むか「気分によって」変えられるのか?という素朴な疑問は、まあ脇に置いておくとして。東洋と西洋では趣がね、違うし。多分。




どちらの人物も以前から興味があって、しばらく前からルポルタージュなどを少しずつ読み進めている。
元々私は何らかのテーマに沿って本を探して乱読する、という読書スタイルが好きなのだ。

溥儀は映画『ラストエンペラー』を観たのがきっかけ。

ヒトラーもやっぱりきっかけは映画なのだけれど、こちらは名前を忘れてしまった。数年前にレンタルビデオ屋さんで借りて観た。もう一度観たいと思って検索してみたけれど、どうにもヒットしない。ヒトラー最後の日とか、そんな感じの題名だったと思うのだけれど。確かヒトラー役をアンソニーホプキンスが演じていたはずなのですぐに検索できると思ったのに、見付からないとはこれ如何に。まあ地道に探そう。

まあとにかくどちらも映画がきっかけだ。

人物は、画像として描き出されると俄然興味が湧く。
何というか、「この映画で描かれた人物像はどこまで事実でどこからが映画のための虚構なのか?他にどのような人物解釈があるのか?」と、知りたい事が沢山出てくるのだ。

人物伝的な映画というのはその人物(役の人)の表情が映し出されるので、その人の精神世界に対して興味を持ちやすいようだ。
どうして事件はこう展開してしまったのか?を知りたいと思ったら、決断した当人に影響していた生い立ちやら時代やら周辺人物やら、沢山の情報が要る。

勿論言うまでもなく「研究」なんてつもりではなくて、単なる野次馬、興味本位。読み散らし。
私はどうやら外堀を埋めてから中身を覗く方が好きらしい。
そういえば食べ物でも美味しい物は最後まで取っておく質だっけ。


溥儀関連は宦官辺りから攻めて、今ようやく自伝。といっても『我が半生』は元々、思想矯正された時に自己批判の手段として書かれたらしいし他者の手も沢山入っているのでまだほとんど「中身」ではないですな。
最後に読むつもりで取ってあるのは『溥儀日記』。まだまだそこまで行き着くには時間が掛かりそうだ。四人組の活動なんかも知りたいしなあ。アヘン戦争なんかもね。そういえば西太后もまだ全然手付かずだ。

ヒトラー関連のトリは『わが闘争』かな。でもまだまだ道は遠い・・・。大戦時の欧州各国についても知りたいし。ワグナーもまだ欠片を囓っただけだし。オーストリアの教育制度はどうだったのかとか、あの周辺地域の宗教はどうなっていたのかとか。





うん、やっぱり現実逃避には歴史物が一番だね。
何と言っても、「過去」にはまだ「今」のあれこれは起こっていないのだ。
だから過去に意識を飛ばせば、脳内は今のあれこれが起こっていない世界に早変わりなのだ。


・・・まだしばらくは余暇の現実逃避行動、続きそうだな・・・。


そんなこんなで本日もつれづれなるまま脈絡無く書き散らし日記。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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