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■ 今とってもつまってます
信じられないけど、いまだに原稿が真っ白です。
筋書き(ネームと言え)も組み立ててません。 唯一、「断髪す」とか「小栗」とか、ダイイングメッセージにもならない単語が書かれていますね〜。 (他人事かよ/汗笑)
人物の顔が4点。 滝川みたいなツンツンヘアーの本多。 月代ののびた本多。 毛先の揃ったボブみたいな本多。 いつものショートの本多。
それだけ〜。 そーれーだーけーで、何が描けると言うのだろう。 (まず原稿としては成立すまい)
描きたい事が相変わらず錯綜していて、話を整理できません。 おかしいなあ、描けると思ったんですがね。
描きたい場面は、大鳥と本多の会話のシーン。 そこに辿り着く為に、どこから切り込んで行けばいいのかが整理できなくて。 「伝習隊に入って、断髪するワケ」と「小栗上野介の死が伝習隊に与える影響」と「本多が大鳥に着いて行こうと決心する心の動き」。 これら3ルートのどこから攻めて行けばスムーズに流れて行くのかで…。
いや、違うんです。 自分がどれを一番描きたいかが決まってないんです。 結局。
小栗の死→決心に繋がるのは良いとして、断髪→決心にも行くので(自分としては)、結局、一番描きたいものは「大鳥と本多」の結びつくきっかけなんですがね。
史料本を読み返してると、そこら辺の時代(大政奉還〜江戸城明け渡し)って色んな人物が色んな物事を巡って裏でも表でも動いているので、1人の人物を追っていても、横から色んな人物が直接なり間接的なりに絡んできて、 「どこから描きだせば分かりやすいんだよ」 と考えながら、ついつい本に没頭してしまい、タイムオーバー。 (さ、ごはん作らなきゃ)
やる気と焦りに潰されそうです。
洛陽の新選組とか、五稜郭とか描いてて、確かそういう「区切り」が付けられずに描けなくなってしまった時があって、歴史にハマってしまった宿命とでも言いますか、もう仕方ないことなんですが、 「それを切り取って描く」のがものすごい下手、つーか、できなくなってしまう時ってのが…、今なんでしょうね、また。
同人誌だからって、ピンポイントだけを「知ってる人だけが見れば」楽しめる本、と言うのは、私は認めないので(自分の本でも、時としてそういう本を作ってしまって笑えないなぁ) 例え「このシーンを描きたい」と思っても、最低限度の導入部分や時代背景は描こうと勤めるのですが、 いかんせん、まったくの歴史ビギナーに向けて毎回描くわけには行かないし、ましてや、すでに伝習隊を描いている時点で、そこはもう【かなりピンポインツ!!】(アイタタタタ)
だからもう、今更伝習隊の編成の成り立ちとか、大鳥が脱走したいきさつなんかを描くつもりはないんですが(投げ出すな)、 でもね、でも、ですよ。 『小栗処刑』は大鳥脱走に拍車を掛けた気がしてやまなかったんですよ。 ずっと。
幕府が二つに割れる瞬間ですよね。 鳥羽伏見から江戸城開城のあたり。 恭順派と強硬論派に別れる「時代の分岐点」の一つ。
大鳥や土方らの様に、武家出身ではない人材をあそこまで活躍させてくれた(まあ、色んな意味で善し悪しはあるものの)幕府には多少なりとも恩義を感じ、だからこそ戦おう、戦えると思っていた男達が居たにも関わらず、それを見捨ててしまうような政策に出たわけでしょう。 幕府。 瓦解していく幕府に恭順して、共に名を残そうと努力する人も正しいと思うし、あくまで、その名のために戦う道を選んだ人も正しいと思う。 それが後世勝敗がどっちに転んだかと言うだけで、正誤が下されてしまうのが「歴史」ですよね。
どうして大鳥は脱走してまで戦おうとしたのか。 どうして旗本出身の本多が大鳥に従ったのか。
「そりゃ、簡単でしょう」 と言い切れない「推測」部分。
大鳥は伝習隊を率いてどこまで戦えるのかを試してみたかった。 本多は大鳥の部下だから着いて行った。 榎本が蝦夷に希望を持っていたから同戦した。 土方は戦える場所が欲しかった。
それだけじゃないでしょう。 そんなモンじゃないでしょう。 日々、揺れるでしょう。 迷うでしょう。 考えるでしょう。 後悔するでしょう。 希望を持つでしょう。
幕府を断ち切り、国を捨て、立場も保証されない。 脱走するって言うのは、当時は相当の覚悟が要るはずですよね。 西軍に攻められ、幕府の後ろ楯もほとんど保証されず、資金も補充できずに、それでも脱走する。
「江戸を捨てる覚悟はあるか?」 「それでも俺について来るか?」
大鳥にこう言われた本多がどう思ったか。 その瞬間がただ描きたくて、ずっとそのプレッシャーに押しつぶされています。 情けないけど、自分のやる気に「腕」が着いて行けません。 とほほ〜。 今まで何描いてきたんだろう(落ち込み)
自分の腕が言う事を聞いてくれないというより、今まで描いて来た事が全部「自分」でないような(苦笑)、他人が描いた様な気になるんですよね。 もしかしたら、私、ナンにも描けないんじゃないの?って。
という状態です。今(とほほ)
毎回行き詰まるとこうなる。
2005年02月16日(水)
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