2002年02月26日(火) |
「片想い」映画じゃないけど・・ |
東野圭吾著「片想い」一気に読んでしまいました。途中で閉じられなかった。 とても衝撃的な話でした。ここからネタバレ(これから読むかもしれない人は読まないでね)
これは、「ボーイズ・ドント・クライ」小説版だぁ。 ただ、主人公が性別では女だけど、女を愛するゆえに苦しむというのではなくて、このお話の彼女は、ただ男として認められたい・・・願いはそこです。ホルモン注射を続け、声を低くするために喉を何度も突いて傷つけた、胸にはさらしをまく、ある事件が起こり昔の仲間の下を訪ねるのだけど、そこで潜伏する間、ホルモン投与に行けず、その仲間の家で生理になってしまう。もうそれは、大パニックになってしまう彼女。この小説はミステリだと思いますが、単なる謎解きではなく、真剣に人間の性別の認識について、自分の理解度を振り返らずにはいられなくなります。映画好きのはしくれとして、自分の好みのジャンルが、『ゲイ映画』のわたしですが、いったいわたしはホモの人のどれだけをわかっていたのか、ちょっとしばらく自分のそれらに対する理解度を深めるために、まじめに考えを進めて見ようと思っています。東野圭吾さんて、すごいですね。先日読んだ「どちらかが彼女を殺した」にも、数日理解するために考えさせられましたが、今回はもうちょっと日にちがかかるかも。 もし、読んだ方がいらっしゃったら、ぜひお考えを聞かせてください。
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