また、午後のおはなし。
“萬坊”の本店(本店でしかコースは食べれない)が解らなくて、
道筋を萬坊[支店]の店員の女の子に教えてもらった。
ふくよかなほほと黒い髪と、印象的な瞳。
まつげが長くて 切れ長の二重に不器用なアイラインが走る。
道筋を何度も訂正しながら、一生懸命 丁寧に教えてくれた。
「あのこはきれいなこ だったね」
と、お礼を行って車を走らせながら ダーとふたりで話した。
ちいさな港街はすぐ途切れて、景色は緑と海しかなくなる。
緑たちは力強く鮮やかに伸びていて、海は淡く深い青色にプリズムを描いていた。
生きている感じしかしない、この場所をやっぱり大好きだと思った。
「こんな綺麗なところで育った きれいなひとって 本当に綺麗なんだろうね!」
ダーは何も言わなかった。
私はきれいなこの街ときれいなひとの事を考えた。