■■■
■■
■ がんばればカメハメ波
築地から大宮経由で1時間で着いた。 早い。
東松山なんか使うんじゃなかった。
**
小さいころ、がんばればカメハメ波が出ると思っていた。 遊びではなく、本気で出そうとしていた。
でもぜんぜん出てくる様子はない。
たしか小学校低学年の頃か。 もしかしたら高学年だったかもしれない。
ぜんぜん出てこないカメハメ波。 僕はそれを自分の「気」が足りないせいだと確信した。
でも内心、本当に出ちゃったら家とか壊れてどうしよう かな、何か大会のようなものに出ればいいかな、などと 妄想を膨らませてもいた。
「はっ!」
「ほあっ!」
「へあっ!!」
かけ声が違うのかとも思い、いろいろなバージョンで 試してみたりした。
それでも出なかった。
「こうかな、それともこうかな。」
カメハメ波を出す瞬間の手の形がおかしいのかとも思った。
それでもカメハメ波は出なかった。
いつのまにか大きくなって、僕はもう本気でカメハメ波を 出そうとはしなくなっていた。
2003年09月19日(金)
|