| 2005年01月17日(月) |
��265…いつもの風景 |
友達夫婦が住んでいた郊外の古い借家が取り壊されることになり、彼らは長年住んでいた一軒家を出て、街中のマンションに移り住んだ。どうせなら、職場に近い場所にということで。 鳥のさえずりで目を覚ましていた環境から一変して、車の騒音で起こされる環境になったそうな。
通勤に時間がかかっていたのは解消されたのだが、田舎暮らしに慣れていた人には、街中の騒音はけっこう辛いものがあるらしい。 でも、彼女にとって何より残念なのは、借家の窓から長年見慣れていた風景(緑あふれる環境)が見られなくなったこと。 「あのいつもの風景が見られないのが一番残念かも。人工的なビル群の風景は味気ない」と、彼女は言った。
リブが、窓ガラス越しに長いこと外を眺めているときがある。 リブにとって、いつもの見慣れた風景。とりたてて何かがあるわけではない。ただ、いつもの庭、いつもの風景、いつもの場所。鳥も来ていないのに、風も吹いていないのに、木々もざわめいていないのに――。 それでも時々、何か聞こえるのか見えるのか、そんなそぶりを見せることもある。何かが見えるかのように身構えたり、不審そうな顔になって唸ったり。
人間よりはるかに耳のいい彼らには、いろんな音が聞こえているのだろう。暗闇でも見える目は、人の目とは違うものを感じ取っているのかもしれないと時々思う。 いつもの見慣れた風景ではあるけれど、結局、猫にとってはそれが一番安心なはずだ。そして私にとっては、リブがいるこの光景が、いつもの風景。。。
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