闇鍋雑記帳
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09.13
夕べは殆ど寝られませんでした。
あの子の遺骨のある寝室に行くのが嫌で、一晩ネットに依存していました。 でも、午前5時前に、もう耐えられなくなり、ようやく眠りにつきました。 7時20分頃、プニ坊が起きて来て、シンケンジャーを見に、リビングに行きました。 それからも、ずっとウトウトという感じで、プリキュアの後半くらいで、のろのろと起き上がり、食事の支度をしに行きました。
吐きそう。 気分が悪い。 頭痛い。
だけど、そんなこと言っていたら、家族の胃は満たせません。 食事の準備をして、夫の起きてくるのを待ちました。 皆で食事をしましたが、あまり食べたくありません。 暫く、洗濯物をしたり、掃除をしたりと、ごそごそと家のことをしておりましたが、夫が、午後から葉山の海に行こうと提案してくれました。
あれから、親とも電話したくないし、誰とも会いたくない。そんな人払い状態が続いているわたくしが、外に出られるだろうかと思いましたし、あまり気も進まなかったのですが、思い切って行ってみることにしました。
県立現代美術館の有料駐車場に駐車し、海岸に降りました。 低気圧が近づいているのか、ものすごい波です。 でも、天気は良く、暑いくらいで、かなりの人が波に揉まれて遊んでいました。
海岸べたを歩き、時々プニ坊に頼まれて貝を拾ったり。 それ以外は、ゆっくりと座って、辺りの景色をぼんやりと眺めながら潮騒を聞いておりました。 不思議なことに、あの子の事は全く頭の中に浮かんできませんでした。 何もかも。頭が空っぽになって、ずっと馬鹿みたいにただ海を眺めていました。 そのおかげなのか、少し気分が上昇してきた気がしました。 前向きになるには、まだまだ時間がかかりそうですが、ほんの少しでもなんとなく気分が上向いてきたのは、収穫でした。
夫にそのように伝えると、「海、良いでしょう。また来ようね。」と言ってくれました。
ありがとう。
ありがとう。
あまり気の利く人では無いけれど、不器用でも心配してくれているのはよく分かります。
家に戻って、夫と子供の寝てしまった後、あの子の骨壺の入った包みをそっと胸に抱きました。
昨日までのように、涙は出ませんでした。
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