月の詩
DiaryINDEX|past|will
それは、10年の歳月を経ても、 なお、 鮮明に記憶に残る。 気持ちを、記憶して。 もう、私はそこにいないのに。 もう、アイツもここにいないのに。 気持ちだけが鮮やかに残る。 名残りだ。 いうならば。 未練だ。 今でもなお、この思いを 『恋』だと定義づけられるのなら。 私は。 いまだに忘れられずにいる。 もう一度、その姿を見ることが叶うなら。 もう一度、その声を聞くことが叶うなら。 今度は伝えられるだろうか。 いまだに私は立ちすくむ。 15才のままで。 記憶の残滓に絡めとられたままで。
|